こんにちは!北の熱い講師オッケーです!
石破第二次内閣が誕生しました。
少数与党の不安定内閣です。めどは、来年2025年夏の参議院議員選挙まででしょうか?
お手並み拝見!ですね。
103万円の壁
自民党と国民民主党は所得税がかかるようになる基準を指す「年収103万円の壁」を引き上げる議論を始めました。
両党は政策協議の最重要事項に位置づけるものの、実は目的とするパート労働者の手取り増は数万円程度にとどまる場合が多いのです。
実現にかかる政治コストや官民の事務負担に見合った効果があるかの検証が必要です。
現行の所得税は年収103万円まではかからないことになっています。
国民民主党は10月の衆院選でこの基準を178万円に上げる公約を掲げました。
玉木雄一郎代表はパートや学生アルバイトの税負担を減らして「手取りを増やす」と繰り返し強調しました。
政権維持の駆け引き
衆院選で過半数の議席を得られなかった自民・公明両党は国民民主の求める政策を受け入れることで政権運営への協力を取り付けようと動き出しています。
「103万円の壁」の見直しは最初の試金石となります。
パートの手取りが増える?!
国民民主の公約が実現した場合、年収100万円台のパートタイマーの手取りはどれくらい増えるのでしょう?
第一生命経済研究所が会社勤めの夫を持つパートタイマーの女性のケースを試算しました。
年収110万円なら手取り増は1万円、年収150万円なら4万円、年収180万円では11万円になるとのこと。
パートタイマーで年収150万円以上の人は大企業で27%、中小企業で22%に止まっています。
7割超の人にとって手取り増の効果は5万円に満たないのです!
大和総研はより年収が高い層も含めて独身者の手取り増を試算しました。
年収200万円では8万円、年収600万円で15万円、年収800万円なら22万円とのこと。
総額7兆〜8兆円とされる巨額の減税の恩恵は高所得者に偏る構図が見えてきます。
働き控える?!
「103万円の壁」を引き上げることによる働き控えの抑制効果はどうでしょう?
パート主婦(主夫)などの就労について、第一生命経済研究所は、
「社会保険の壁を見直さなければ抜本的な効果はない」と指摘しました。
配偶者が会社勤めの場合、年収106万円や130万円に達すると社会保険料が発生して手取りが急減する仕組みとなっています。
これらの「106万円の壁」「130万円の壁」を意識して働く時間を抑える人が多く、「103万円の壁」だけ撤廃しても効果は限定的なわけです。
社会保険の加入が原則免除されている学生の場合はどうかというと。
就職情報サイトのマイナビが実施した「大学生のアルバイト調査」によると、アルバイトをしている学生のうち年収103万円以上は4.9%に止まっています。
その手前の90万円〜102万円の学生は28.8%おり、この層が就労時間を増やす可能性はありそうです。
学生アルバイトの40.4%が年収を抑えるために就労時間を調整しており、このうち68%が103万円を超えないようにしている現状がみえます。
ただし学生アルバイトには年収が103万円を超えると特定扶養控除がなくなり、親の税負担が増える問題も発生します。
103万円以内に収めないと親に叱られる」という、本末転倒の学生アルバイトが大勢います。
所得税の非課税枠を引き上げるだけでなく、扶養控除の適用範囲を広げる対応とセットにしなければ就労拡大の効果は大きくならないのです。
大和総研は「まず特定扶養控除の基準を178万円に引き上げれば、それほど税収も減らずに就労を後押しできる」と話します。
事務負担の問題発生
制度が複雑になれば官民の事務負担が増える可能性が指摘されています。
帝国データバンクによると岸田前政権が6月から実施した定額減税では企業の66.8%が「負担感がある」と答えています。
「担当部署の勉強時間、事務負担、従業員への説明が手間」といった声が目立ったとのこと。
住民税を担当する地方自治体も対応に追われ、誤った税額を住民に通知するミスも相次いだのは、皆さんもご存知のこと。
18年度税制改正で所得税の非課税枠を見直したときは適用まで約2年間の準備期間を設けていました。
税制改正までの当面の対応として年末調整の枠組みで対応する案も取り沙汰されていますが、大手企業の給与担当者は「年末調整の作業が年内に終わらない」と懸念を示しています。
いかにして手取り金額を増やせるか!
国民民主党の政策は「年収の壁」を巡る一連の問題を浮き上がらせ、世論の関心を喚起した面があり、議席を大きく増やしました。
パートタイマーにとって年数万円であっても手取りの増加にはつながる訳です。
十分な準備期間があればスムーズな実施も可能かもしれません。
急ぐのであれば企業や自治体に負担を押しつけないような仕組みにする必要がありそうです。
難問山積みのようですが、「所得を増やす!」根本精神は折れないで欲しいものですね!
エリシワを伸ばして、石破内閣!頑張ってください‼️
今日を大切に明るく元気に行きましょう!
お仕事の方、お疲れ様です。
いってらっしゃい!