【クレーム】 5⃣ 対応のまとめ

リスク

こんにちは 北の熱い講師 オッケーです!

クレーム対応の最終回です。

ちょっと難しいお話になりますが、皆様に参考になると思い書こうと思います。

残念なことですが、お返し出来ないクレームはアウトです。

起こしてしまった事実を変えることは出来ません。

「お詫びすれば、許していただける。」ものではありません。

クレームのお話で最初に申し上げましたことですが、
【クレーム】=【宝】だと。
この考え方を、しっかり肝に命じることです。
【クレーム】=【顧客からのご指摘】=【一見さんは言葉にせず、去る】
たとえば、同じ内容の【クレーム】が3度、届いた時は、
間違いなく、どこかに問題があります。
絶対に放置してはいけません!100%顧客を失います。
それも、会社として原因が解らないまま、ジリ貧状態に陥ります。
起因を追求できるまで、調査をすべきです。
商品そのものの問題か
販売員の接客の問題か
営業担当者の問題か
物流の問題か
会社イメージの問題か

繰り返しお客様からいただいたクレームには、
‟お客様心理”が働いています。‟お客様視点”で考えてみることです。
心理的苦痛
身体的苦痛
経済的苦痛
環境的苦痛
絶対に、お客様に何らかの苦痛を強いているのです。
そのことが、大袈裟でなく、
会社の根幹を揺るがすことになる事実かもしれません。

結論は「誠意を表す」ことに全力を尽くすこと

お客様に誠実に向き合うことです。
下記のような、取り返しのつかない案件が、
100件に1件あるから、担当者はストレスにやられるのです。
しかしながら、この種のクレームが、忘れた頃に、再発するのです。
だから、防止に注力するのです。

マニュアルに載っていない、お客様心理を深く読んでの、
大変ストレスの掛かる、特殊事例です。

お客様相談員の経験の引き出しの多さが、結末の差となります

・起きてしまったことを戻せない場合
・特殊な感情が存在する場合
・唯一無二の品の場合
・サービスが仇となる場合
・対応経費が多額となる場合
・お客様の先方にご迷惑をお掛けしてしまった場合 など

オッケーの経験談に当てはめて、皆さんの参考になれば幸いです。

起きてしまったことを戻せない場合

配送品で、期日指定で承ったものが、前日に着いてしまったというもの。
普通に考えると、前日に到着なら、準備も進み良いのではと考えがちですが、
これが「大安吉日」と「仏滅」では、とんでもないことになるわけです。
到着してしまった事実を戻すことが出来ません。
配送先も半日かかる距離です。
悩んだ末に、絞り出した提案が、「お祓い」でした。
お分かりになると思いますが、時間経費のかかる対応で、
それでも、当然消す事の出来ない行いとなって記憶に残るのです。

期日指定は「赤●」表記4カ所です。

特殊な感情が存在する場合

余命宣告を受けた親に、親が好物だった品を、
娘様が、名前入りの特注で注文された品の名前間違い。
さらには、間違い判明後の引き取りで、
親が翌日お亡くなりになり、お食べ頂くことが叶わなかった。
お詫びの末、四十九日忌に、墓前にお供えとしてお届けしました。

名入れの場合は、前日納品、担当者以外の目でチェックのこと。
特記事項のある場合は、スタッフ内での情報共有手法を作成すること。

唯一無二の品の場合

陶器などである案件です。
作家作であり、逸品である故、代替えは提供出来ず。

同一作家作品が出た時の、優先紹介を行うこと。

母親からの形見分けのお着物の作り直しのミス。

同一生地を使用した、異なるアイテムへの変更をご了解いただき、
作成する。

サービスが仇となる場合

親からの依頼のお子様のお菓子で、スタッフが気を回し
サービスとして、加えたものに、お子様がアレルギー反応で発症する。

お詫びし、治療代弁償し、後日、代替品を用意し提供する。
残念ながら、その後のその店舗の購入はなくなる。

扱い商品の、アレルギー表記はスタッフ全員に注意喚起を再度行う。

対応経費が多額となる場合

クレーム源が当社に起因する場合は、即実行すること。

決裁者は、内容理解の上、即刻決済すること。

お客様の先方にご迷惑をお掛けしてしまった場合

よくある発生源は、中元・歳暮時のお届け商品の発送間違い。
連絡時に即時お伺い対応する。ご依頼主に即時電話連絡し、お詫びに伺う。
更には、それぞれのお届け先に、依頼主の親書同封が判明、
担当責任者が、お届け先の全国10カ所に出向き、事情説明しお詫びする。

ダブルチェックの実施。親書の場合は担当者自らのチェックを行う。

 

いかがでしょうか!

どれも、えっ!そんなこと起きる!的な出来事です。

起きるのです!万一の一に当たることがあるのです。

新聞テレビ等マスコミに、マイナスイメージで流布されると、

会社の存在が消えてしまうことが起きます。

如何に、お客様に継続して使っていただけるかです

そのために、”お客様相談室””カスタマーセンター”があるのです。

高価な【宝】が落ちているのです。皆で拾いましょう!

往々にしてあるのが、従来主義・保守的な

「もうこんなこと起きないからいいよ!」です。

ではなく!

絶好のイノベーション実行の時です。

特に、普段あまり触らないハード面は、この時を逃すと、やらないでしょう。

リスクマネジメントにおいても、重要な事と思いますよ!

 

今日を明るく元気に行きましょう!

いってらっしゃい!