こんにちは 北の熱い講師 オッケーです!
前日に「PEST分析」を説明しましたが、
ザクっというと、「世の中分析」的な「マクロ経済分析」となります。
同時に行うのが、
業界把握分析
「5フォース分析」になります
意味としては、日本語にすると解り易いと思います。
「業界把握分析」とでも言いましょうか。
先に述べておきますと、
この「5フォース分析」は、「調査した時」の分析なので、
未来の動向が読めないというデメリットがあります。
なので「PEST分析」と同時に行うのが定石と言われています。
ファイブ(5)フォース分析とは、
- 新規参入業者
- 代替品
- 顧客(買い手)
- 供給業者(売り手)
- 既存企業
5つの競争要因から生まれる競争圧力を分析することで、
その業界がどれくらい収入を上げることが可能かを知ることができます。
下の図をご覧ください。
例えば、オッケー式流通業5フォース分析だと、
このような図になります。
この図を頭に描きながら、分析を始めます。
下の図表を作成します。
ステップⅠ
「〇〇業界」と言っても、分析をする全メンバーの認識が同じとは限りません。また、ひとりでいろいろと調べていくうちに分析対象がブレてしまうことがあります。最初に分析する対象をハッキリと書き記して、コンセンサスが取りるようにします。
ステップⅡ
次に、競争圧力を洗い出す作業に入ります。ステップ1の対象範囲を意識しながら、5者それぞれが生み出す競争圧力を洗い出してみます。その際には
- 価格を下げる競争圧力
- コストを上げる競争圧力
のどちらであるのかを重視して記入してください。
「価格を下げる競争圧力」と「コストを上げる競争圧力」で付箋などで色を変えておくと分析がしやすくなります。思いついたことを片っ端から書いてください。
その付箋を図表に貼って行きます。
ステップⅢ
一項目に3~4個に絞り込んでいきます。また、なぜそのようなことが起こっているのかを考えることも重要です。何かの大きな変化が原因で、競争圧力が高まっているのかもしれません。例えば、産油国の紛争が原因で原料輸入が難しくなり、原料高騰を招いているかもしれません。結果として供給業者の交渉力が高まっている場合などが考えられます。そのような時にはPEST分析も活用してください。
ステップⅣ
「分析した〇〇業界は自社にとって儲けやすい!参入すべき業界と提案します!根拠は〜〜」となって行きます。
分析の際の注意点
■ファイブフォース分析は、その分析した時点の様子しかとらえることができません。分析をして戦略戦術を考えて、さてこれから計画実行という時には状況が変わっている可能性もあります。また5者による圧力はバラバラに表現されているので、基本的にそれぞれを個別に考えることになります。複数の圧力が組み合わさった場合の影響は、分析しにくい状況となります。
■この分析は経済学理論が根底にあるため「マーケットは合理的な判断をする」のが前提にあります。例えば「仕入れが特定地域しかなく、生産者の高齢化が進んでおり、儲かりにくい。だから新規参入は今後も少ないだろう。」という分析結果を導き出したとしましょう。しかし実際には、生産手段まで変えて、参入して業界にイノベーションを起こし、圧倒的シェアを奪う企業もなくもないのです。
いかがでしょうか!
「5フォース分析」と「PEST分析」を組み合わせて判断していきましょう。
今日を明るく元気に行きましょう!
行ってらっしゃい!