こんにちは 北の熱い講師 オッケーです!
「PPM分析」の話です
オッケー的には、
日本式経営方針策定には一番判り易い
のではないかと思います。
日本式で言うならば、
「経営投下資源方策」という手法です。
PPMは「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント」
Product Portfolio Managementの頭文字になります。
- 収益を上げている事業を見つける
- 資金が必要な事業を見つける
- 収支のバランスをとる(再配分する)
ことを目的として考察されたものとされてます。
PPM分析が生まれた1970年頃は、
成長企業の経営者が多角化事業戦略を
どう進めて行くか悩んでいた時代でした。
どの事業を継続して、どの事業から撤退するべきか
4つに分類すれば指針が作れるという解り易さから、
多くの会社が経営判断に使われるようになりました。
4つの分類を説明しますね。
問題児は、
- 成長市場下で他社に大きくシェアで負けている
- 収支が悪いのに、続けるなら、投資が必要だと判断される
というような事業または製品です。
この問題児は、大きな投資を行ってシェアを高めることができれば「花形」になりますが、市場の成長が止まってしまえば「負け犬」になってしまう事業です。
花形は、
- 成長市場で高いシェアを上げる可能性がある
- さらなる収支を上げるには、大きな投資が必要と判断する
というような事業または製品です。
この花形は、市場の成長が鈍化傾向を示しながらも、シェア維持が出来れば、「金のなる木(Cash Cows)」に変化する可能性があります。
大きな市場で高いシェアを持っていれば「規模の経済性」や「経験曲線効果」が働いて、他社より多くの利益を手に入れることができます。
金のなる木は、
- 成熟した市場で高いシェアを持っている
- お金を生み出すのに大きな投資が必要ない
というような事業または製品です。
金のなる木が大きな資金を生み出してくれる理由は、
- 競合他社が撤退し自社の市場シェアがさらに上昇する
- 撤退した他社の生産設備を買収など、安く手に入れることができる
- 花形の時に生産効率upが出来たので利益の幅が大きくなっている
- 花形の時の投資をすでに回収しているので利益が儲けになる
などです。
注視が必要なのは、花形のうちに利益の出る体質になっていなければ、あまり利益を生まない「金のなる木」になる可能性があることです。
負け犬は、
- 成熟した市場でシェアが確保出来ない
- 投資がないが利益も生まない
というような事業または製品です。
このエリアの製品や事業は、損益分岐点あたりであることが特徴です。
「問題児(Question Marks)」のまま市場成長が鈍化してしまったり、「花形(Stars)」が市場が成熟する前にシェアを落としてしまった場合などに「負け犬(Dogs)」になります。
負け犬になった事業については、
- 撤退して資金を別の事業や製品に投資する
- 競合に売却し資金を別の事業や製品に投資する
などの対応が可能となります。
一考して欲しいのが、市場が未成熟で、成長期に入る前の導入期である場合は「花形(Stars)」に育つ可能性を秘めていることです。
以上の4分類を、現事業に当てはめて戦略を練っていきましょう!
いかがでしょうか!
「経営資源投下方策」と書きましたが、
理論上、最低扱い品目が、
6,7品目を有していないと、
参考にならないと思いますが、、
営業管理職の方は、
常にこの図を頭にイメージして、
マネジメントをしているでしょう。
しなければいけませんね。
今日も明るく元気に行きましょう。
いってらっしゃい!