こんにちは！北の熱い講師オッケーです！
昨年のデータから、今年を読む！
消費生活10大ニュース
「消費生活10大ニュース」は、北海道消費者協会が２５の候補項目を事前に作成し、１０項目を選ぶ仕組みのデータです。
道内の各地域消費者協会６４協会のうち６１協会と、道消費者協会職員２６人が回答しました。
１位は「食品価格が続騰」と「エネルギー価格高騰」が同票数で並んでいます。
帝国データバンクが１１月末に公表した食品主要１９５社動向調査によると、２３年に値上げした食品は３万２３９５品目で、値上げ率は平均１５％に達しました。
２２年の２万５７６８品目、値上げ率平均１４％を上回る非常に高い水準となっています。
食品関連では、３位に「鳥インフルエンザ大流行による鶏卵価格高騰」が入っています。
鶏卵は価格が上がるばかりではなく、生産量が極端に落ちて店頭から消える事態に発展し、スーパーマーケットなどで、毎朝「卵購入行列」が出来ました。
エネルギーに関しては、道消費者協会の調査によれば、
灯油の全道平均価格は９月に１リットル当たり１２６・４２円、
レギュラーガソリン（フル・セルフサービス合計）は同１８３・９３円となっていました。
灯油はリーマン・ショックがあった０８年９月に次ぐ過去２番目の高値、ガソリンは記録が残る１１年４月以降の最高値となりました。
先月の１２月は灯油が１リットル当たり１１７・７５円、ガソリンは同１７１・５９円となっているが、依然高価格で推移、高止まりの状況です。
４位の「北海道電力が規制料金を平均２３・２％値上げ」も家計に大きく響きました。
モデル世帯（従量電灯Ｂ契約３０アンペア、月２３０キロワット時）の電気料金は５月、国の激変緩和対策などにより６７８１円だったが、６月の規制料金値上げで８２９９円となりました。
１２月は８２４９円で推移中です。
６位に入った、気温35℃超えの「記録的猛暑」も農水産物への生育に影響し、大きな打撃となり、燃料費高騰とのダブルパンチで価格高騰につながりました。
同時に、エアコンによる電力消費の増加を招いて支出増に悩む人が急増。
購入したくても家電店の店頭からエアコンが消えました。
５位には若者などを使って犯罪に実行役として手を染めさせる「『闇バイト』で特殊詐欺」がランクイン。残念ながら、止まる状況ではありません。危惧される状況です。
７位に「ヒグマやエゾシカによる人や農作物への被害」。
「共存共栄」とは言いながら、「人命優先」の考えの論議になりそうです。
８位は「日本産海産物の輸入規制」と、報道で注目を浴びた問題もランクインしています。
中国の「汚染水処理・海洋放出」に対する、輸入規制はマーケットが大きいだけに、大きな打撃となっています。
９位の「国内の食品ロス１万トン増」は「フードバンク」「フードドライブ」といった弱者・貧困層への食品提供活動への関心が広がる中で、社会構造の矛盾を感じさせる出来事です。
１０位タイに「クレジットカード不正、過去最悪」「新型コロナウイルス、感染症法上の５類移行」「消費生活相談件数高止まり」の３件が入っています。
北海道消費者協会専務理事は、
「実質賃金が上がらない中で物価高騰が家計を直撃し、特に低所得の人たちが厳しい状況にあえいでいる。
弱者対策とともに、原油価格上昇の抑制など『火元を断つ』政策が必要ではないか」と訴えています。
全国共通の問題・課題
食品やエネルギー価格がさらに高騰したり、鳥インフルエンザ流行により鶏卵が店頭から消えたりと、２０２３年も消費者にとっては厳しい年となりました。
政府としての対策を、給付金・減税などを打つと言っていますが、早くても春以降の話です。
まして、「裏金」問題で、国会は荒れそうです。
さらには、新年元日からの「能登半島地震」「飛行機事故」と続いています。
官民一体となって、前を向けるように、スピード感をもって進む策を新年年頭から出すべきではないでしょうか！
今日を明るく元気に行きましょう！
さあ！ボチボチ、お仕事始まりですかね、
いってらっしゃい！
