コロナ禍の売場の作り方4⃣-見え方勝負です-

販売・接客

こんにちは 北の熱い講師 オッケーです!

前3回を受けての、もう少し突っ込んだ説明をして行きます。

VMD

動線(お客様の流れ方)確保、ステージの作り方などを説明します

「コンビニを運営しましょう」的なゲームソフトが、2~30年前に発売されて、夢中でやっていた記憶があります。ご存じでしょうか?いまもあるのかな?

何を言い出すのだ!と思われたと思うのですが、「コンビニ」は、全国統一店舗ですよね。異なるとすれば、レジ前、横の90×90くらいの限られたフリースペースくらいだと思います。
それは何故かというと、徹底した品種(SKU)別のマーケットリサーチがなされ、ゾーニングが出来上がり、顧客動向を読み、全国統一の店舗運営となっているからですよね。なので、出入り口からトイレの位置まで、皆一緒です。

そのことが、顧客にとっては、デイリーなので使い勝手がいいということもあります。

 

オッケーが、説明するのは、

「オンリー店舗」のイメージです

想定は、デパートのインショップといたします。

12Ⅿ×9Ⅿの33坪のスペースとしましょう。

最高の立地、3方オープン 1面のみ壁としましょう。
なので、「見せ方、魅せ方」が異なるのは当然の話です。
先ず更地に立つところから、
お客様の流れはどこからか、坪数は、柱・壁はどこにあるか、を基礎知識として入れます。
その最重要事項を考慮しながら、

定数=与えられた面積内に出せる適性什器台数
定量=決められた什器に出せる適性陳列量

をプロットしていきます。

ここを間違った考えで図面を引くと、完全に退場になります。

導線(お客様通路)が先ず重要です。

主導線(メイン導線、導入口)は180幅です。
副導線(什器と什器の間)は120幅は取りたいです。
コロナ禍のことをさらに考慮すると、全導線を180幅もありですね。
よって、主導線出入り口は6カ所の設定にします。

奥行9Ⅿで壁面とします。
壁面は棚什器2400高として、3段とする。

ステージは2カ所設置、メインのAステージとサブのBステージ
Aステージは2400幅1200奥行の10高のステージ採用
マネキン2体使用、間に600角900高のサイコロを小物展開用に使用する。
Bステージは900高2400幅1200奥行でテーブルを使用する。
半身ボディー1体使用、洋品タタミのディスプレイ
壁面、1800高から2100高までをCステージ(pp)とする。

A・Bステージは「トライアングル」(三角形、華道の基本形)展開を基本とする。
Cステージは、「シンメトリー」(左右対称)を使うこと。

ステージは基本3か所とする。
Aステージ~お客様にとって一番最初に目に飛び込んでくる位置に設置するステージであり、最盛期を迎えている商品群で展開する。
Bステージ~2週間後に最盛期を迎える商品群で構成する。
Cステージ~紹介期の商品群を展開する。

1350~1800をフェイスアウト技法を使うが、
上段のPPのインパクトが薄れ無いように、2400で2P展開にする。

850~1350をゴールデンスペース=手に取り易い高さ
このスペースが最も売れる場所で、売れている商品を展開する場所、
お奨め提案商品の展開場所となります。
この棚使用の考え方は、特に食品展開の基本です。
メーカーはこのスペースの取り合いです。
横一列展開をすると、インパクトのある展開で、勝負をかける手法です。
従来は、縦列の2列か3列でのパワーゲームです。
当然、納入原価次第ということも考えられます。

前面から3列目の棚・ハンガー什器は、1200幅600奥行1350高を使用する。
前面から2列目の1200幅600奥行1200高什器は洋品厚地もの展開とする。
1200高の高さは、女性の視線で見やすい高さとなります。
また、その上での接客スペースとして使用する。

前面大テーブル600高に、Tシャツ7色虹色展開する。
色彩展開を間違えないように注意指導を行うこと。赤➡紫
1色でも間違って置くと汚く見えます。
山積み展開、当然サイズも上からS➡ⅬⅬを厳守。
お客様が取り易い展開を行う。
コロナ禍での、通路のお客様入店の引き込みが目的。
当然、他店差別化戦術の目玉として位置づけ、在庫管理の徹底を行う。

ハンガー展開品は、コーディネート展開で行うこと。
(トップスからボトムまでを一緒に掛けていくこと。)
最盛期展開商品は、アイテム・フルサイズ展開に変更する。

このような棚の高さを壁に向かって上げていく展開手法を、
「スタジアムライン」=通路のお客様からみて、球場のように徐々にせり上がって見え、奥行きを感じさせる見え方になります。

さらに、ステージを中心に照明を当てていくことです。
壁面のディスプレイには、気を使って欲しいです。
ここにスポットを当てると、遠くからもインパクトを与えて、奥行きのある店舗に見えます。

いかがでしょうか!

お客様に「やっぱり!来てよかった!」と実感していただかなければならないのですから!

プロの技を、余すところなく、出し切りましょう!

今日を明るく元気に行きましょう!

いってらっしゃい!