こんにちは！ 北の熱い講師 オッケーです！
札幌五輪＝駅前再開発＋新幹線＋民意
予算案
札幌市の秋元克広市長は６月２日、４月にあった選挙公約を元に、政策予算となる本年度一般会計補正予算案を発表しました。
2030年冬季五輪招致関連で、東京大会を巡る広告代理店を始めとする事件の再発防止策の策定などの経費4,100万円を計上しました。
検討委員会
予算に先立ち、東京五輪を巡る汚職・談合事件による五輪不信の払拭を目指し、札幌市が設置した再発防止策の検討委員会が5月22日に始まりました。
五輪開催時における組織委員会・委員の透明性やガバナンスの確保を大前提として、特定の広告代理店に過度に依存した大会運営からの変更脱却を打ち出せるかが大きな焦点となると言われています。
実効力が発揮される再発防止策を講じることが出来、五輪に対する市民の信頼を回復することが、札幌市長に課せられています。
市は重い課題を突きつけられている状況です。
「抜本的でインパクトがあり、市民に分かりやすい結論が必要。大変な議論になるだろう」委員のひとりが、初会合で協議の難しさを強調発言しています。
札幌市の検討委員会の議論で重要視されるテーマの一つが、東京大会でガバナンスの欠如が指摘された組織委理事会のあり方だと言われています。
東京大会を巡る事件の背景には、大規模大会の運営ノウハウを、圧倒的に持つ電通を始めとする広告代理店に業務を、丸投げ依存した構図があります。
法廷に置いて、チェック機能を持っていた筈の組織委理事会の形骸化や不透明な意思決定プロセスが浮き彫りになっています。
その反省から、スポーツ庁などのプロジェクトチーム（ＰＴ）は３月、大規模スポーツ大会の運営指針を策定しました。
組織委員会から遮断し独立した機関が理事などの役員を選考することや、関係者の利益のために自らの組織に不利益をもたらす「利益相反取引」を監視する委員会設置などが盛り込まれています。
札幌市の検討委員会はＰＴの指針を参考に、具体案の作成を目指すことになると思います。
委員からは「組織委の中に理事会を監視する仕組みをつくれば、制度的な不正は防止できる」「業務執行を監督できるようなメンバー構成にしていく必要がある」などの声が上がっています。
今後はどのような専門性を持つ理事が必要かや、選考の妥当性をどう示すかなど、踏み込んだ中身を出せるかが課題となると思います。
東京五輪の運営の大部分を一部の特定広告代理店に依存した慣習も見直す必要があります。
ＰＴの指針では、今後も公金が投入される大会では広告代理店は排除せず、外部有識者らによるチェック機能を強化するよう運営組織に求めました。
しかし、ＰＴと同じ内容では五輪運営が大きく変わった印象を札幌市民に与えられないという現実が立ちはだかります。
市幹部は「理解を得るためにもインパクトのある案を示したい」として、検討委で広告代理店抜きの大会運営を打ち出したい思いをにじませています。
しかしながら、現実は厳しい状況であるのは確かのようです。
中京大教授（五輪史）は「日本には広告代理店なしで五輪を運営するノウハウは育っていない」と指摘しています。
さらには、「重要なことは専門性の高い人材を集め、不正のない事業の進め方をすることだ」として、国際スポーツ大会の運営経験のある国内外の人材の活用を提案しています。
再発防止策の実効性を確保出来るかも大きな課題となります。
この日の検討委員会では、委員から「スポーツは自分たちでルールを作り上げるもの」として、「防止策に強制力などを設けるべきではない」との意見が出たようです。
一方、ＰＴの指針は、日本スポーツ振興センターが指針の順守を国際大会の助成金交付の条件とすることで、事実上の強制力を担保している現状があるようです。
実効性の担保について、新潟医療福祉大助教授（スポーツ経営学）は「強制力などがなくても、外部の目を取り入れることで、対策の実行力を高めることができる」と話しています。
待ったなし
国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）は12月にも2030年大会の開催都市を内定する可能性があり、札幌市にとってはそれまでに再発防止策を策定し、低迷した市民の支持率を上昇させることが、第一義と考えています。
しかしながら、東京五輪に関する事件の公判などが続いていることから、札幌市幹部は「再発防止策を出した後で、新しい事実が発覚したら収拾がつかなくなる」と懸念も示しています。
生田圭座長は「委員から厳しい意見が出てくることもあるだろうが、札幌市にはそれらの意見も受け止め、公平公正な大会運営の実現につなげてほしい」と注文を付けました。
３ヶ月くらいしかない！
4月の市長選挙において、五輪推進派の現職であった秋元克広氏が当選しましたが、反対派の2候補の得票率が40％を超えました。
反対派が納得出来る見直し案が提案できるかの手腕が試されています。
副市長を一部交代させて望む議会となります。
時間がありません！
今予算には、五輪予算より3倍強の予算がついている、北海道新幹線札幌延伸に伴う、ＪＲ札幌駅周辺の再開発に伴うバスターミナル整備補助金を１３億５８００万円を計上しました。
「鶏が先か卵が先か」のように、お互いの案件が絡み合って、うごめいています。
札幌駅前の「札幌エスタ」は8月31日に閉店し、新幹線札幌駅新設のため、駅前再開発が本格始動してきます。☟
「民意を聴く」ところまで行けるのかが注目されています。
オッケー私案ですが、WBC優勝監督退任した栗山英樹氏は、委員に適任と思います！！！
今日を明るく元気に行きましょう！
お仕事お疲れ様です。
いってらっしゃい！
