こんにちは 北の熱い講師 オッケーです!
クレーム対応
今日は、引き続き、クレーム対応のお話です。
お電話をいただいた場合の対応についてです
オッケーが良く対応していた事例としては、
「食料品を購入し、食べようとしたら、美味しくない」的なご指摘です。
結論から申し上げますと、先ずは、
ご自宅にお伺いして、お話をお聴きすることです
オッケーが、年間お受けした件数、約200件中の70%が
食料品です。ちなみに、次は購入代金をクレジット決済で行った際、
金額の打ち間違い、支払い回数の打ち間違い等のご指摘でした。
このような件が20%あり、残りの10%が、本来?のクレームです。
ということで、対応の解り易さから、食料品の場合を想定して、お話をします。
‟美味しくない”は、結果的に、個々人の味覚の問題が98%です。
残りの2%が、総菜であり、調理の段階で、調味料の入れ間違いです。
特に、多いのが「酸っぱい!」てす。腐敗に直結することに繋がりますので、
お客様も、当然のことながら、心配でご連絡をいただくパターンです。
対応としては、品質検査を、全品行いますので、その意味合いもあり、
時間を置かず検査の必要があり、最悪の想定として、菌の発生です。
最悪、営業停止を考慮に入れて行動します。
第一報の受け方としては、
「折角、楽しみにしていた食べ物が、このようなご指摘をいただくことになり、
大変申し訳ございません。お体の調子はいかがですか」と、状況に対してお詫びします。
「傾聴」「振り子バランス」を、強く意識して会話を行います。
‟私はお客様の言うことを事実として伺います。”を相手に意識として持っていただくよう
お話を続けて行きます。
ここで、注意です!よくあることで、二次クレームになるのが、受け方です。
「うちは、ご指摘のような管理ではなく、徹底した衛生管理のもとに作っております。
そのようなことは、あるわけがないのですが、、、」と言った受け方です。
絶対!ダメです!
「性善説」です。疑って、こちらの主張をまず言ってしまうパターンです。
するとどうなるか!お分かりですよね!
「私の言っているのが、信じられないの!」となるわけです。
担当者も承知しているのに、つい言ってしまうのです。
この段階で、この担当者を外さなければいけません。
信用が無くなっているからです。後の祭りで、対応しても信頼回復しません。
次に、
「早速ですが、お伺いして、商品を引き下げさせていただき、検査に入ります。
お客様のご希望に沿って対応いたしたいと存じます。
代金の返金希望か、同品交換のご希望か、お伺いしたいと思います。」です。
お客様に対応主体を預けるのです。信頼回復を目指すためです。
このようなご連絡で、ここまでの対応を行うと、80%のお客様は、
「いいです。もう夜で、遅いし、わざわざ来なくても、貴方の誠実さは感じられたので、
貴方から現場に再発防止を徹底してくださればいいのよ。
私は、貴方の店が贔屓で使っているので、今後も利用させていただくわ。」と
なります。
当然のこと、連絡が入った段階で、同品の店頭在庫商品は引き下げ、検査に入れます。
お伺いしてお詫びし商品引き下げ、レシートを預かりして失礼します。
検査後の結果報告の有無の必要があるかないかも伺います。
そこまでの対応をすると、信頼回復につながっており、ほとんどのお客様は、
「そこまでは必要ないです。今後に注意していただければいいですよ」となります。
相談室スタッフは「信頼」を売るのです
たまにあるのが、「食べてしまった」です。
この場合は、容器とレシートをいただき、返金対応し、体調変化があれば、
ご一報いただきたいと伝えます。
残念ですが、後日の連絡をいただいたことはありません。
「性善説」です。「性悪説」で後に尾を引くよりは、いいのです。ストレスが残りますが、、
対応のポイント
お客様の心理を読むこと。第一は、体の心配であることを認識して会話をすること。
お電話は、録音することをお奨めします。事前自動音声が良いと思います。 万一の予防線です。
個人情報は復唱すること。間違いの防止です。
ご指摘を傾聴すること。最大限にコミュニケーション能力を発揮すること。
電話の場合は1~2時間は普通に要すると覚悟すること。先急ぎ感は禁物です。二次クレームになります。
お伺いの際は、2名で動くこと。言った言わないの話の予防にする。
原因分析のためにも、売場現場を検証すること。
いかがでしょうか!
一つだけ昔話を、
ホテルのおせち料理担当者がウィルス感染し、おせち料理受注500件の
発送が出来ないと、12月29日朝に連絡が入り、500件のお客様に、
手分けをしてご連絡をし、お詫びしたことは、忘れられない出来事でした。
1件、ご両親が、関東にいる息子さんに送るおせちで、無いと食べるものがないので
どうにかして欲しいとのご要望を受けて、都内本館から、直送車を走らせ対応した
事がありました。
この件のお客様には、‟大変ですね”とはお言葉をいただきましたが、
対応出来ないほどのお叱りまでは、無かったです。
”人の痛みを知っている”のです、日本人は!
その時のお客様の声で“あなたも大変だな。頑張れよ。”と電話口で励まされたことを
今でも、忘れず思い出します。
その時にご注文をいただいたお客様に、改めてお詫び申し上げます。
翌年のおせちの料理のお渡しの時に、お客様から、
「去年は大変だったね。今年もお世話になりますよ。」とおっしゃられた時に
1年越しの課題が解決されたなあ~と思った瞬間でした。
今日を明るく元気に行きましょう!
いってらっしゃい!