【夕張メロン】をVRIO分析してみる

マネジメント

こんにちは 北の熱い講師 オッケーです!

2日前、夕張メロンの初競りが行われました。
2玉で、金額が270万円!

オッケーの田舎の隣町のことなので、
ちょっと能書を!

メロンにランクが有ります。
10年くらい、秀品が最高値を付けているようです。

糖度、マスク(網目)の入り方、形状、大きさで判定します。
特秀(1玉10,000円)
秀 (1玉  8,000円)
優   (1玉  6,500円)
良     (1玉  5,000円)と分けられています。
ということは、2玉 16,000円が通常時の販売価格とすると、
143倍の価格が、ご祝儀相場で付いたということになります。

オッケー流「VRIO分析」

[VRIO分析」をオッケー的にやってみます。

「夕張」は永続的競争優位です

まず、

「Value」経済価値です。

「経済的な価値がある」と市場で見なされているかを
分析する要素です。

JA夕張の認定がないと、「夕張」の地名を入れることが出来ません。
特秀は、有名料亭の昭和50年代からのなじみの店にしか
流通しないのではと思います。

価格以上に、そもそも口に入らない価値が存在します。
何故、昭和50年代かというと、
まだ「夕張」のブランドになっていない
「かぼちゃメロン」と謂われていた時代に、
いい味だと認めてくれた店が数店あったとのこと。

その店のみ入れることが許されているのではと思います。
それだけの、ブランド力、ネームバリューが
しっかりと存在します。

「Rarity」希少性です。

「独自性の高い生産技術」を提供し、
かつ、それが顧客からの受注理由になっているかということです。
種は「JA夕張の金庫」だそうです。
生産者50件弱しか持ち得ることが許されていません。

川を挟んだオッケーの田舎産の赤肉メロンは
糖度特秀レベルであっても、優レベルの価格しか付きません。

「Imitability」模倣可能性です。

・歴史性
石炭産業からの脱皮が至上命令であった夕張は、
「一級品を作る」気概のもと、検査員が鬼の如く、
情に流されることなく、妥協無く、厳しく検査を続けました。
・因果の曖昧さ(ブラックボックス化)
まさしく、改良を続けた種がそうです。
・社会・政治などによる複雑性
雪深い極寒時から、ハウス栽培を始め、
北海道の初夏の風物詩的に市場に出してくる生産体制。
食文化がスイカ・ウリ主流の中に、
西洋的果物?野菜?を入り込ませるマーケットの開拓。
・特許等による制約
夕張農業協同組合共選という、特許?認定?が
「夕張メロン」の商標を与えられるものになっている。

「Organization」組織です。

「夕張農業協同組合」が、
生産から流通販売に至るまで一括管理を行っています。

上記の分析により、「永続的優位」にあると、
オッケーは分析します。

いかがでしょうか!

そこでです!「費用対効果」ですね!270万です!

昨年は、コロナ禍で最安値12万円です。
しかし、2年前はなんと!500万円ですよ!
落札者は、”ポッカサッポロフード&ビバレッジ”
「北海道夕張メロンソーダ」飲料メーカーです。

今年は、札幌市にある赤ちゃん向け食品の販売会社
ホッカイドウプロダクツが落札しました。

全国のマスコミ(TV・新聞等)の一斉報道代金を、
広告掲載代に換算すると、いくらでしょうか?

「賭け」ですね!「信頼」代金の価値として、
溝に捨てるか、先行投資となるか、

今後の、まさに会社マネジメントが試されるわけです。

あなたの会社は、「賭け」をやっていますか!!!

 

今日を明るく元気に行きましょう!

行ってらっしゃい!