【百貨店業界】「呉服系」と「電鉄系」で差   

経済情勢・指標

こんにちは!北の熱い講師オッケーです!

百貨店業界の衰退が長期的に進んでいますが、呉服系の伊勢丹・高島屋の業績は堅調です。

一方で、西武・東急などの電鉄系百貨店は、閉店が相次ぎ規模を縮小し続けています。

百貨店の売上

参考までに、以下のグラフが高島屋の売上実績詳細です。

「電鉄系百貨店」で苦境が鮮明に

百貨店業界は高島屋のように呉服屋を祖業とする「呉服系」と、鉄道会社が運営する「電鉄系」に分類出来ます。

同じく呉服系の三越伊勢丹ホールディングスは近年好調で、伊勢丹新宿本店の2024年度売上高は前年比12.1%増の4212億円となった。全国の百貨店でトップの規模を誇る。

対する電鉄系百貨店の業績は芳しくない。

西武百貨店は2003年にそごうと合併し、2009年から2023年までの間、セブン&アイ・ホールディングス傘下で営業を続けたが、縮小の一途をたどり、地方や郊外で閉店が相次ぎました。

電鉄系ではないが、そごうも同様に店舗を相次いで閉鎖。柏、八王子、川口、徳島店などが対象となりました。

そごう・西武は現在、米ファンドのフォートレス傘下にあり、西武池袋本店の不動産はヨドバシホールディングスに渡りました。

小田急百貨店は他社ほど多店舗展開していないため閉店が目立たないが、業績が悪化している。

小田急電鉄の百貨店業売上高は2015年度の1537億円から、2018年度には1428億円となり、2020年度はコロナ禍で863億円となった。
その後は会計基準変更のため単純比較できないが、2022年10月の新宿店本館の閉店に伴い、大幅に減少しています。

新宿店本館の跡地には高さ260メートルの高層ビルが建つ予定です。しかし、低層階に小田急百貨店が出店するかは未定としています。

新宿では小田急百貨店の閉店後、顧客が高島屋や伊勢丹に流れており、再出店しても戻ってくる見込みは小さいと考えられる。

東急も2023年に閉店した渋谷本店跡地に百貨店を再出店しない方針です。

百貨店衰退の主要因は中間層離れ

百貨店の市場規模は1991年の9.7兆円をピークに減少し続けています。

2010年代から6兆円前後を推移し、コロナ禍で4兆円台まで縮小した。

2024年は5.7兆円台です。

高級なイメージが強いため、バブル崩壊や「失われた30年」とともに嘆かれる百貨店の現状だが、衰退の主要因は中間層離れだと思われる。

かつて百貨店は「イオン」のような立ち位置

百貨店の売り上げで多くを占めるのが衣類や靴、財布、化粧品などの「身に着ける」商品でした。

当時の衣類は現在よりも高価なものであり、中間層も百貨店で購入していた時代です。

かつて店舗の屋上にファミリー層をターゲットにしたテーマパークがあったように、百貨店は現在のイオンのような存在だったといえる。

だが、1990年代からダイエーなどの総合スーパー(GMS)が台頭。

ユニクロやしまむら、洋服の青山など各ジャンルに特化した「カテゴリーキラー」も郊外で勢力を伸ばし、百貨店から中間層が離れました。

製造小売業(SPA)の業態を採用するカテゴリーキラーは衣類単価の下落をもたらした一方、品質も向上させ「安かろう悪かろう」の印象を与えなかった。

二極化が進む百貨店業界

中間層が離れるなか、百貨店業界は富裕層やインバウンドへの依存度が高まり、呉服系と電鉄系の明暗を分けた。

富裕層やインバウンドはそもそも大都市圏に集中しており、一等地に店舗を構える高島屋などの呉服系は集客に有利です。

近年は富裕層が増えており、インバウンドの増加も著しく、追い風が吹いています。

一方で西武、東急のように郊外が主軸の電鉄系は富裕層を取り込めず、中間層離れによって、業績が長期的に低迷しました。

二極化が進む百貨店業界では、勝者と敗者で異なる戦略をとっているように映ります。

苦戦する電鉄系でみられるのが、カテゴリーキラーの誘致です。

テナントにユニクロやノジマなどを入居させ、中間層の集客を進めて来ています。

だが、このような施策は富裕層離れや、ラグジュアリーブランドの撤退にもつながる訳です。

ブランドイメージの低下をもたらしかねない施策です。

旧そごう川口店のように、自社で再生できない店舗を他社に売却する事例も相次いでいます。

対する勝者組は富裕層向けの強化を進めています。

新宿高島屋では高級ブランドフロアの改装や、ゴルフ売場の拡大などを進めています。

2024年には富裕層の運用助言会社を買収しました。

三越伊勢丹ホールディングスは2022年に「外商統括部」を新設。伊勢丹新宿本店と三越日本橋本店で分かれていた外商部門を統一し、品ぞろえや営業体制を強化しています。

百貨店「弱肉強食」時代

二極化が進む業界において、勝者の百貨店は庶民にとってますますハードルが高くなっていくかもしれません。

今日を大切に明るく元気に行きましょう!

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