こんにちは!北の熱い講師オッケーです!
「商売の心得」みたいな話です。
マグロの初セリ
東京都江東区の豊洲市場で5日早朝、新春恒例のマグロの初セリがありました。
276キロの青森・大間産の本マグロが2億700万円の最高値で競り落とされました。
東京都によると、統計がある1999年以降、2番目の高値となりました。
午前5時10分、セリの開始を知らせるベルが鳴ると、セリ人の威勢のいいかけ声が響き、買い付けにきた仲卸人らが「手やり」と呼ばれるジェスチャーで次々と本マグロを競り落とした。
今年は初セリにかけられたマグロの数が多く、値段もつり上がったようです。
初セリにおける本マグロの値段は、2019年の3億3360万円が最高で、昨年は1億1424万円だった。
コロナ禍を経て値段は上昇傾向になっていました。
<過去の「一番マグロ」1本の価格>
2024年…1億1424万円
2023年… 3604万円
2022年…1688万円
2021年…2084万円
2020年…1億9320万円
2019年…3億3360万円
2021~23年は、ご承知の通り、「コロナ禍」での商いで、「ご祝儀取引」とならなかったのが要因です。
5年連続で「一番マグロ」を競り落としたのは仲卸「やま幸(ゆき)」で、高級すし店「銀座おのでら」を営む企業から依頼を受けていた企業です。
毎年、「喜代村(すしざんまい)」と値段の吊り上げを繰り広げますよね。
「やま幸」の山口幸隆社長(62)は、
「(一番マグロは)市場に並ぶマグロの中で鮮度が抜群だった。
能登半島の被災地では厳しい状況が続いているが、日本が元気になる一助になればうれしい」
とコメントしました。
1名1皿限定2貫1160円で販売するとのこと。
初競り最高値のクロマグロを釣り上げた漁師の竹内正弘さん(73)は5日、青森県大間町の自宅で取材に応じ「夢みたいだ」と笑顔で喜んだ。
漁師歴25年で、初競り最高値の栄誉に輝くのは23年以来、2年ぶり8回目。
17年の7420万円を2.5倍以上も上回る自己最高値となった。
税金などを引いて約半分が実際の取り分となるとのこと。
商売の心得
青森・大間のマグロ
マグロの卸売価格は通常1キログラムあたり1万円程度ですが、2億円以上で落札された際の単価は75万円にもなったということです。
宣伝費としての意図があると考えられるものの、それだけの金額に見合う効果は得られたのでしょうか?
結論からいうと、初競りにおける宣伝効果として、驚異的な成果を上げています!
例えば、2025年の初競りでは、276キログラムのマグロを2億700万円で落札し、昨日5日のニュースやテレビ番組などで全国的に取り上げられました。
一般的に撮影を伴うテレビCMは制作費が300万円~1000万円以上かかると言われています。
放映費もキー局であれば15秒のCMでも1回あたり75万円以上かかります。
しかし、初競りの様子が報道されたことで、これらの費用をかけずに無料で宣伝出来たとも考えられるわけです。
民間の放送テレビ局は130局ほどあります。
仮に全ての局で15秒間報道されたとして、CM単価を1000万円で計算すると、約13億円の広告効果が得られることになります。
たとえその半分の局での報道だったとしても6億5000万円にもなります。
さらに各局が朝・昼・夜の3回報道した場合、39億円に達する計算が成り立ちます。
これに加え、現代ではネットニュースや地上波以外の放送局も多数存在するため、宣伝効果は、マグロの落札価格である2億円を大きく上回っていることが予想されます。
この「先行投資的広告宣伝費」を企業トップが、「腹をくくれるか!」です。
ここに、「商売センス」を持っているか!否か!です。
ムラサキウニの初セリ
北海道・函館産の約400グラムが、福井県の伝統工芸品「越前漆器」の箱も含めた700万円で競り落とされました。
落札した業者は、昨年の150万円を上回る過去最高値としています。
1人前40万円で提供するようです。20名の口にしか入らない計算です。
どのような方が、食べるのでしょうか?
ものの10秒で消えてしまう、極上の味です!
確かに、「金に糸目を付けないから、食べたい!」という常連客がいらっしゃるということですね。
需要と供給
この、「初セリ」を経済的考え方で観てみましょう。
需要と供給は、経済学の基本的な概念です。
需要とは、消費者が特定の商品やサービスを購入したいという欲求や意欲を指します。
一方、供給とは、企業や生産者が市場に提供する商品やサービスの量を指します。
需要と供給の関係は、価格の決定に大きな影響を与えます。
一般的に、需要が高く供給が少ない場合、価格は上昇します。
逆に、需要が低く供給が多い場合、価格は下落します。
この関係は「需要と供給の法則」として知られています。
例えば、人気のある商品が市場に少量しか供給されていない場合、その商品の価格は高くなる傾向があります。
逆に、供給が多く需要が少ない場合、価格は下がります。
野菜の高騰
年末年始、まだ1週間くらいは続くでしょう?「野菜の高騰」は、すごかった!いや、すごいです!
代表例が、キャベツ1玉700円です!!!
まさしく、「需要と供給バランス」で、毎年この時期に上がる野菜ですが、さすがに、「カルテル的値上げ」のように感じます(個人的見解)が、、、
この概念は、日常生活やビジネスのさまざまな場面で応用されています。例えば、季節商品や限定商品などは、需要と供給のバランスを考慮して価格が設定されることが多いです。
「自社の強み」を生み出す発想
「強みと弱み」分析(SWOT分析)は、企業やプロジェクトの戦略策定において非常に有用なツールです。☟
SWOTは、以下の4つの要素から構成されています
- 強み(Strengths)
企業やプロジェクトが持つ内部的な強み。例えば、優れた技術力、ブランド力、資金力など。 - 弱み(Weaknesses)
企業やプロジェクトが持つ内部的な弱み。例えば、リソースの不足、技術的な欠陥、ブランド認知度の低さなど。 - 機会(Opportunities)
外部環境から得られる成長の機会。例えば、新市場の開拓、技術革新、規制緩和など。 - 脅威(Threats)
外部環境からのリスクや脅威。例えば、競争の激化、経済不況、規制強化など。
SWOT分析を行うことで、企業やプロジェクトは自らの強みを最大限に活かし、弱みを克服するための戦略を立てることができます。
また、外部環境の機会を捉え、脅威に対処するための計画を策定することができます。
例えば、新製品の開発を考えている企業がSWOT分析を行う場合、以下のような項目を検討します
- 強み: 自社の技術力やブランド力を活かして、新製品を市場に投入する。
- 弱み: 開発リソースの不足や市場調査の不足を補うための対策を講じる。
- 機会: 新市場の需要や技術革新を活かして、競争優位性を確立する。
- 脅威: 競合他社の動向や市場の変動に対するリスク管理を行う。
このように、SWOT分析は戦略策定の基本となるツールであり、企業やプロジェクトの成功に向けた重要なステップです。
「仕事始め」のこの時期に、自社を「俯瞰してみる」ことをおすすめします。
今年は「脱皮する」年です!
今日を大切に明るく元気に行きましょう!
お仕事の方、お疲れ様です!
「仕事始め」です!「笑顔」で出社ですよ!
いってらっしゃい!