財務三表の🔰マーク

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こんにちは 北の熱い講師 オッケーです!

企業業績の良し悪しを客観的判断するための指標。
財務諸表(損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書)が
どのようなものなのかを、基本レベルで理解し、収支状況を見れる力をつけましょう。
これらを「財務三表」といいます。

損益計算書

ザクっと、「1年間の儲けがどれくらいか」です。
収益から費用を差し引いた「利益」を把握するため資料です。
利益は、「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「税引前当期利益」「当期利益(純利益)」の項目となっており、本来の儲けに数字上近づいて行くことになります。

5つの利益をそれぞれ算出する

単純に「売上から経費を順番に引いて行く」と最低限承知してください。

  1. 売上総利益=売上高-売上原価(俗に言う 材料費です)
  2. 営業利益= 1.売上総利益-販売費および一般管理費(一番のシェアは人件費です)
  3. 経常利益= 2.営業利益+営業外収益-営業外費用(本業ではない、株投資とか)
  4. 税引前当期利益= 3.経常利益+特別利益-特別損失(単年度の出来事)
  5. 当期利益(純利益)= 4.税引前当期利益-(法人税+住民税+事業税)(税金支払い後の最終利益)

売上総利益

売上高から、販売する商品を仕入れるためにかかった原価を差し引いたものが売上総利益で、「粗利」とも呼ばれます。

営業利益

具体的には、売上総利益から人件費や広告費、消耗品費、テナント代など、商品を販売するために必要な仕入れ代金以外の費用を引いた額。

経常利益

営業外収益とは、預金の利息や家賃収入、配当金など、本業以外での収益を指します。
営業外費用とは、借入金の利息など、本業以外での費用などを指します。
本業以外でどれだけ儲けがあるのかが把握でき、本業と副業のバランスを読み取ることができます。

税引前当期利益

特別利益・特別損益は、有価証券の売却や固定資産の売却など、思いがけず発生した利益や損失のことです。
この項目を、プラスマイナスした額となります。

当期利益

「純利益」とも呼ばれます。
最終的には当期利益が純粋な企業の利益であり、この数字がマイナスであれば赤字ということになります。

貸借対照表

ザクっと、「大きな会社か、資産のある安定会社か」です。
「決算日時点の企業の財政状態」を表しています。貸借対照表からは、会社が持っている「資産」と、いずれ支払う義務のある「負債」、そして資産から負債を差し引いて残る「資本(純資産)」がわかります。
貸借対照表は、「資産の部」「負債の部」「純資産の部」の3つが記載される資料になっています。
左側に記載されている資産の部では、何にお金を使っているのか把握できます。
右側にある負債の部では返済の義務があるお金がいくらあるのかがわかり、
純資産の部では返済の義務がないお金がいくらあるのかがわかります。
左側(貸方)の数値の合計値と、右側(借方)の数値の合計値は、常に同じとなります。

自己資本比率の求め方

まず確認するのは、「自己資本比率」による経営の健全性です。
自己資本比率は、総資産に対する純資産の比率を示します。
純資産の比率が多いほど、企業の財務体質は良好で安全だといえます。
自己資本比率は、以下の数式で求めることができます。

自己資本比率(%)=純資産÷総資産×100

自己資本比率は、50%を上回っていれば財政状態が優良であることを示し、
10%を下回っていると危険水準であることを示します。

短期的に資金化できる資産はどれくらいか?

短期的に支払わなければならない債務に対し、資金化できる資産がどれくらいあるかという点です。これは、資産の部の「流動資産」および「固定資産」、負債の部の「流動負債」から見て行きます。

流動資産

1年以内に現金化できる資産のことです。預貯金、売掛金、返済期限が1年以内の貸付金などがこれにあたります。

固定資産

決算日から1年以上、現金化できない資産のことです。不動産、特許権、長期貸付金などがこれにあたります。

流動負債

1年以内に返済期限がくる負債のことです。買掛金や、1年以内が返済期日の手形、未払いの法人税などがこれにあたります。
流動資産が流動負債よりも少ないと、1年以内に資金繰りがきびしくなる可能性が予想されます。
流動負債に対する流動資産の比率を示す「流動比率」をしっかり確認しましょう。
流動比率は、以下の数式で求められます。

流動比率(%)=流動資産÷流動負債×100

キャッシュフロー計算書

ザクっと、「すぐに使える資金がいくらあるのか」です。

キャッシュフロー計算書は、企業の中で実際にどのように資金(お金)が動いているかという「資金(お金)の流れ」を把握するための計算書です。そのため、土地や建物などの資産は含まず、キャッシュ、すなわち現金や預金、現金と同等とされるもののみの収支を表しています。
キャッシュフロー計算書では、入出金を「営業活動」「投資活動」「財務活動」の3つに分けられています。

営業活動によるキャッシュフロー

メインとなる事業の営業活動によって、どれだけキャッシュが生み出されているかを示すのが「営業活動によるキャッシュフロー」です。プラスなら業績が良く、プラスが多いほどキャッシュが潤沢であるということです。
一方、マイナスの場合は、在庫が過大であったり、売掛金に不良債権があったり、何らかの問題があるため、資金的に不安定な状況だと判断できます。

投資活動によるキャッシュフロー

会社の投資活動に伴う現金の流れを示すのが「投資活動によるキャッシュフロー」です。設備投資をした場合や、成長企業が先行投資をした場合など、どちらかといえばマイナスで表されることのほうが多いでしょう。
プラスの場合、固定資産や有価証券を売却して、資産をキャッシュに組み替えている可能性があります。

財務活動によるキャッシュフロー

資金調達や返済など、財務活動に伴う現金の流れを示すのが「財務活動によるキャッシュフロー」です。
プラスは融資を受けたり、増資をしたりしていることを示し、マイナスは借入金を返済していることを示します。

いかがでしょうか。

 

財務三表は関連して読み解くことが大切です

財務三表は、それぞれ個別に存在しているものですが、深い関連性を持っています。
貸借対照表でお金の調達と運用を把握して、損益計算書でどのように利益が出ているのかを確認し、キャッシュフロー計算書で実際の現金の流れを理解することが出来ます。
この3つを組み合わせて読み解くことで、その会社が置かれている状況を総合的に判断することが出来ます。

ザクっと、こんな感じです。
ビジネスマンなら、将来においても、必ず、いつかは理解して、
「会社の舵」を切ることになります。
日本経済新聞に上場大企業の三表が掲載になります。
業種によって、利益の出方、キャッシュフローが、全く異なります。
そのために、勉強しておくことをお奨めします。

今日を明るく元気に行きましょう!

いってらっしゃい!