【ビジネスマナー】根幹が歪む

ビジネスマナー

こんにちは 北の熱い講師 オッケーです!

昨日掲載した第二弾です。
〈言葉遣い〉についてです。
オッケー流解説付きです。

日本語の未来

9月 24 日 、文化庁が「国語に関する世論調査」を公表しました。3月に調査し調査対象16歳以上で総数 6,000 人の集計結果です。

言葉遣いに対する印象や、慣用句等の認識と使用

二つの言い方(「れる/られる」「せる/させる」「やる/あげる」等)
― 「来れる」「見れる」を使う人の割合が5割を超えている ―
という見出しです。内容は、

(1)
(ア)こんなにたくさんは食べられない
(イ)こんなにたくさんは食べれない
年代が上がるに従って、 「(ア)こんなにたくさんは食べられない」を選択する人の割合が高くなり、70歳以上では74.3%となっている。
一方、20 代以下では、「(イ)こんなにたくさんは食べれない」の割合が半数を超えている。
過去の調査結果を見ると、平成12年度から 22 年度にかけて、「(イ)こんなにたくさんは食べれない」の割合が増加傾向にあった。

(2)
(ア)朝5時に来られますか
(イ)朝5時に来れますか
50 代以下では、「(イ)朝5時に来れますか」が半数を超え、中でも 16~19 歳では69.4%と最も高くなっている。
過去の調査結果を見ると、これまで「(イ)朝5時に来れますか」の割合が増加傾向にあった。

(3)
(ア)早く出られる?
(イ)早く出れる?
50 代以上で「(ア)早く出られる?」を選択する人の割合が半数を超え、70 歳以上では 65.1%となっている。
一方、40 代以下で「(イ)早く出れる?」が半数を超え、20 代以下で約7割となっている。
過去の調査結果を見ると、これまで「(ア)早く出られる?」の割合が減少傾向にあった。

文化庁の概略は、上記のような発表でした。
俗に言う、〈ら抜き言葉〉の話です。
ドンドン、会話で〈ら〉が抜けて行っているということです。
まあ、意味が通じている内はいいのでしょうが、、

ビジネスマナーの根幹

ただ、マナー講師のオッケーとしては、由々しきことです。
ビジネスマナーの根幹です。
平成19年の文化審議会答申に下記のようなくだりがあります。

敬意表現とは,コミュニケーションにおいて,話し手が相手の人格や立場を尊重する気持ちを表現するために,様々な表現から適切なものを選んで,使い分けている言語表現であった。
例えば 「初めてお目に掛かります。○○と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます 」といったあいさつの言葉遣いや 「お忙しいところ,急なお願いを申しまして恐縮ですが,どうかお聞き届けください 」といった依頼の言葉遣いなどが,敬意表現 として用いられる。

〈正しい言葉遣い〉は、相手・クライアントに対しての敬意を具現化したものの最たることです。
社会人、いや、これからの人生において、〈正しい言葉遣い〉で会話が出来ることは、間違いなく、プラスになり、人間を一回り大きくします。

国語に対する認識

あなたは、毎日使っている日本語を大切にしていますか。それともそうはしていませんか。 (一つ回答)という問いに対して、
結果は次のとおり。
「大切にしていると思う」を選択した人の割合が 19.6%
「あまり意識したことはないが、考えてみれば大切にしていると思う」が 54.3%
この二つを合わせた「大切にしている(計)」は 73.9%となっている。
一方、
「大切にしているとは思わない」は 0.3%
「特に大切にしてはいないと思う」は 4.8%
この二つを合わせた「大切にしていないと思う(計)」は 5.2%となっている。
また、
「どちらとも言えない」は 19.9%となっている。
「大切にしている(計)」の割合は 70 歳以上で 81.7%と、ほかの年代より高くなっている。

次に、
日本語を大切にしていると思う理由を訊ねました。
「日本語によって、ものを考えたり感じたり善悪の判断をしたりしていると思うから」53.6%の割合が他に比べて高く、5割を超えている。
次いで「日本語は日本の文化そのものであり、文化全体を支えるものだから」47.4%
「日本語は自分が日本人であるための根幹であるから」43.8%
「日本語がないと日本人同士の意思疎通ができないから」42.6%
が4割を超えている。
年代別に見ると、次のとおり。
「日本語によって、ものを考えたり感じたり善悪の判断をしたりしていると思うから」は、60 代で 61.7%と、ほかの年代より高くなっている。
一方、16~19 歳で 38.9%とほかの年代より低くなっている。 「日本語は日本の文化そのものであり、文化全体を支えるものだから」は、50 代以上が5割台と、ほかの年代より高くなっている。
また、70 歳以上で「日本語は自分が日本人であるための根幹であるから」が 58.5%、「日本語しかできないから」が35.5%と、ほかの年代より高くなっている。

参考:文化庁 発表 2021.9.24付

母国語である日本語に対する重要性が徐々にではありますが、下って来ているのは気になります。
一方で「日本語しかできないから」が、
20台まで  15%
30~50代 22%
60代    24%
という推移であり、外国語の対象が、今や小学校高学年から必修の英語が対象と思われますが、読むことから会話をするレベルに徐々になって来ている日本は、肩身の狭い会話ツールから、やっと、グローバルスタンダード(世界標準)に向かっているように思われます。

などが留意点ですね。

ご参考までに、オッケーが以前書いた【マナーについて】ブログです。

いかがでしょうか!
こんな設問もありますよ。
気になる言葉(「そっこう」「めっちゃ」等を使うことがあるか)
― 「めっちゃ」は「使うことがある」が5割を超えている ―
という集計です。
たまには、お堅いことを覚えるのも、
【引き出し作り】には良いですよ!
https://www.bunka.go.jp/

今日を明るく元気に行きましょう!

いってらっしゃい!