こんにちは!北の熱い講師オッケーです!
敢えて言いますが、オッケーの専門は、「ビジネススキル・マナー」講師です。
その中の「肝」となるのが、「コミュニケーション能力をつけること」です。
18歳の高校生に、頭を殴られました!!!
素晴らしいお話をされているので、ご紹介します。
全国高校弁論大会~「2023かごしま総文」の弁論部門~
苦しい高校生活
文化部の全国大会である「2023かごしま総文」の弁論部門に出場した西田圭吾さん(神奈川・慶應義塾高校3年)を紹介します。
弁論中に突然黙り込みます。
そのまま10秒ほど沈黙し続け、
静寂に包まれる会場。
異例のスピーチをした西田さんの意図を取材陣が聴いたそうです。
中学生のときに社会の授業でディベートを経験し、話し伝える面白さに目覚めた西田さん。
ディベート部に入りたくて慶應義塾高校を目指したという。
しかし、その高校時代の大半をコロナ禍が襲います。
「コロナ禍では、マスク、パーテーションが必須。会話しないことが『新しい生活様式』と言われ、話すことが活動だったディベート部や弁論部への視線は厳しいものがありました。」とコメント。
ディベートの大会もオンラインでの開催となり、弁論部では聴衆の反応をダイレクトに感じられることもなく、味気無さが残ったとのこと。
『話すことの大切さ』を痛感した。
そんな「会話のない高校生活」を通して、深く考えるようになったのは「話すことの必要性」だった。
「話をすること以外には、お互いを理解する方法はないじゃないか!」と。
弁論大会
そのことを伝えるために、彼はこの弁論中に、あえて10秒間の沈黙を取り入れたのです。
「この10秒間、会場にいた人達が共有したのは静寂だけ。黙っていると何もわからないということを体感してもらいたかった」と。
何回も練習してきた沈黙だが、本番会場では聴衆も多く、静寂にできるか不安だったという。
しかし結果は練習以上の静寂となり、そこから弁舌はさらに冴えわたっていった。
「会話不足の社会になってはいないか!」
「話をすること」を放棄してしまえば、他者を理解すること、自分を理解してもらうこともできなくなる。
そんな会話不足の社会では「事件や事故も増え、ひいては戦争だって起きかねない」と訴えた。
「話すことの重要性を再認識し、自分の意見を表明し、相手の意見にも耳を傾け、他者をも生かしていきたい!」
素晴らしい弁論です!!!
弁論原稿
西田さんの『弁論原稿』が手に入りましたので、掲載します。
コロナ禍で声を大にして話す
慶應義塾高校 3年 西田圭吾「車内ではマスク着用のもと、会話はお控え頂くようお願い致します。」
この声の正体は、電車やバスの車内アナウンスです。これは今では当たり前の風景となりました。コロナ禍では「声高に話すこと」が社会的に禁じられるようになりました。友人と食事をするときは一方向を向いての黙食でおしゃべりはできません。クラブ活動での練習、試合、大会はすべてリモート、これが私の高校生活でした。
この「話さない」新しい生活様式は、私に大きな打撃を与えました。というのも先ほどクラブについてお話ししましたが、私が所属しているのは「ディベート部」、そして「弁論部」だからです。「声を大にして話さない」ことに尽力していた社会にとって、話すことを仕事とするディベート部、弁論部への視線は非常に厳しいものがありました。ディベートの活動や全国大会はオンライン開催で、また弁論大会は本来聴いてくれるはずの聴衆がいないままで行われました。そして口には不織布マスク、話す私と聴衆の間にはパーテーション、という制約付きです。
このようにコロナウイルスは、人々から「話すこと」を奪いました。皆さんも私も声高に、自由に話す機会は奪われ、コミュニケーション面での厳しい制約を今現在も強いられています。
私はこの生活を続けて深く考えるようになったことがあります。それは「話すこと」の重要性です。
皆さんはお互いのことを知ろうとするとき、何をしますか。「声を掛け、話す」人が多いのではないでしょうか。話すことは他者を理解することと密接な繋がりがあります。人は話すことで、他者のことを理解します。言葉を用いてコミュニケーションを交わすことで、「他者」の異なる意見を知ることもできます。話すことでいつの間にか相手を理解し、信頼しあえる関係に繋がります。話すこととはすなわち他者理解のことです。
これから皆さんと「話すこと」の重要性を体験してみましょう。
(10秒)
私は今の十秒間一言も言葉を発しませんでした。皆さんはこの私の無言の時間をどのように捉えましたか。私たち全員がこの十秒間で共通体験したことが一つあります。それは「静寂」です。皆さんはただ静かに座り、私(と手話の方)はただ黙って直立し、そこに沈黙が流れました。このままではお互いが何を考えているのか、感じているのか、全く分かりません。すなわち他者を理解しあうことはできません。つまり「話すこと」、「言葉を発する」ということ自体には、私たちが意識している以上にとてつもなく大きな意味が内在しているのです。このことを実感する大変大きな、果てしなく長い十秒だったのではないでしょうか。
さてコロナ禍以前の社会は、当たり前に話し、当たり前に討論し、当たり前に表現しあえる世の中でした。話すことは当たり前すぎて軽視されていました。では現状はどうでしょうか。私たちは今十分に他者を理解できているのでしょうか。他者理解に欠け、喋らない他者のことを各自で都合よく想像しながら、自分の考えだけで動くしかない場面は増えました。自己中心的に、利己的に、社会が動いてしまう場面もたびたび増えました。会話不足こそが、今頻発する事件や事故、あるいは国と国同士の戦争にまで繋がっているのではないでしょうか。会話が飛び交うコロナ前の世の中にこそ、今だから気づく、何気ない平和が内在していたのかもしれません。
コロナ禍で話すことが制約されている今こそ、もう一度このような声高に話すことの重要性を再認識する必要があります。私も含め、ぜひ皆さん存分に話してみてください。マスク越しでもパーテーション越しでも。相手に自分の意見を表明し、また相手の意見にじっくり耳を傾けてみてください。そうすれば他者をより理解し、自分の考えが少しでも伝えられるはずです。この当たり前の行為である「喋ること」と、喋ることによりもたらされる少しの「平和」。私たちの生活はそのとき豊かになるはずです。
私は声を大にして言います。
コロナ禍で上手に話そう。(是非本日の弁士交流会でも上手に話そう。)
(丸括弧内は発表時都合により省略)
【コミュニケーション】=『話す力』50:50『聴く力』
話の中に、
相手に自分の意見を表明し、また相手の意見にじっくり耳を傾けてみてください。
そうすれば他者をより理解し、自分の考えが少しでも伝えられるはずです。
会話不足の社会になってはいないか!
コミュニケーション能力の秀でていらっしゃる方の共通点は、
『話す力』50:50『聴く力』
先ずは自分から胸襟を開いて話し出すこと。
次に、相手の話を最後まで聴くことです。
気になったことに対して、質問をする。
答えてもらう。
この繰り返しをやり続けられる方です。
決して、話し方の上手な人ではありません!
ビジネス社会に限らず、いわば、人生で一番重要大切なスキルです!!!
信用される、信頼される人になるには、
この「コミュニケーション能力」を持っていないとなれません!
オッケーの本業の話です☟
今日を明るく元気に行きましょう!
お仕事の方、お仕事お疲れ様です。
いってらっしゃい!