こんにちは 北の熱い講師 オッケーです!
どさんこであるオッケーが、日ハムファンということは、先日書いたところです。
【中田 翔】選手に思う-コンプライアンス規定-
時は待たない
今日は、8月31日に株式会社北海道日本ハムファイターズ
代表取締役社長が日本ハムファイターズ公式HPに謝罪の文書を掲載したことについての一言です。
結論は、コンプライアンス順守の中で大切なことを欠落するとこうなる!ということです。十数年かかって築き上げた信頼を、一つの出来事の対応で、一気に無くしてしまうということです。
事が起きて、十日後の対応です。後手後手です。
時は待ってくれないのです!
謝罪文抜粋
‟ファンの皆様へ”と題して書かれている公式文書を抜粋します。
この度は、チーム成績も低迷する中、シーズン中にもかかわらず、チーム内の暴力問題で、皆様にご不快な思いやご心配をお掛けしまして、誠に申し訳ありません。今回の一連の件に関して、皆様からの数多くのご意見を頂戴し、真摯に受け止めております。まず、中田選手につきましては、2018年シーズン終盤に、残留を求める数多くの皆様からのご声援を受けて3年契約を締結するに至ったにもかかわらず、その最終年度途中に、皆様に対して「ファイターズの中田翔」としての声を発する機会を設けぬままの退団となってしまい、皆様を失望させてしまったことを、深くお詫び申し上げます。今回、当球団ではトレード時の一般的な慣行に従い、今月20日に中田選手のコメントを公表し、移籍前の会見は控えさせて頂きました。しかしながら中田選手に「当面の間、一軍・ファーム全ての試合の出場停止処分」を通達しており、退団により当該処分を解除する手続きとなる以上、退団前に皆様への謝罪・説明の機会を設けるべきでした。当球団の管理体制が不十分でした。今後は監督、コーチ、選手、その他役職員を含む全てのチーム関係者に対してコンプライアンス研修等を実施するとともに管理体制を強化し、再発防止を徹底して参ります。当球団内でこのような問題が立て続けに起きてしまったことについて、皆様に心より謝罪申し上げます。
今回の一連の問題を真摯に受け止め、暴力及び差別がどのような状況でも許されないことは当然のこととして、同じチームに所属する者同士が、年齢や成績や肩書等に関係なく、互いに相手を尊重し、1つのチームとして一致団結し、皆様に応援していただけるような試合とプレーをお見せすること、そのために全力を尽くすことを、改めて、監督、コーチ、選手その他役職員を含む全てのチーム関係者において徹底して参ります。そして、当球団として「ファンサービスファースト」の原点に今一度立ち返り、皆様から愛される球団を目指して、活動を見つめなおして参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
という内容の謝罪文です。
危機管理意識
この事例は、皆さんの会社でも起きかねないことです。
慎重に、即座に行動することが求められるということです。
よく使われる言葉に ‟現在・過去・未来” という言葉ですが、
危機管理とは、不測の事態が発生した時の対応能力を、普段から身に付けて置くことです。
特に重要なことは、‟最優先に発信すべきこと” は何かを考えることです。
同時に、対応部署の一本化、対策本部の立ち上げ、本部長の任命、広報対応の責任者を明確にすることです。
ここまでは、待った無しです。
なので、訓練も必要なのです。いきなりでは、抜けが起きるのです。
ここまでの段取りは、一つでも抜けてはいけないのです。
当然のことながら、最優先事項は、お客様対応です。直接の被害者は誰なのかということです。
混乱して欲しくないのは、今回の事案の場合は、直接の被害者選手が存在しますが、これは当然のこと、本人同士の問題です。
オッケーが意識してもらいたいのは、その後の対応です。
先ず、試合中に下げることで、観客・マスコミは即刻、何かがあったと思わされるわけです。数日後、球団が腹を括って、コンプライアンス違反として、チーム看板選手の処分を行ったわけです。
ここまでは、‟コンプライアンス・法令順守” で、それこそ真摯な対応で結構なことです。
であるならば、その時点で、当事者からの会見・コメントを出させるべきなのです。
何のために、ファンであり、観客であり、何らかの金額を出している方々に対しての説明謝罪です。なぜか、それは球団が成り立っているのは、そのお金からだからです。
移籍の話は、それからで良かったのです。
世論の動向見極めをするべきであったのです。
秘密裏に移籍し、相手球団内の社屋で謝罪させることとなってしまった。
通常の移籍・トレードとは異なる対応を考えるべきであったのです、球団は。
結果として、同じ退団の方向に向いたかもしれません。
しかし、ファンの気持ちの持ち様が違っていたということだと思います。
今一度、最優先事項は、お客様対応です。直接の被害者は誰なのかということです。
そのことが、‟危機管理意識を持つ” ということです。
初動がすべて
危機管理、防災、オッケーが経験した事故対応も同じことが言えることがあります。
それは何かというと、「初動」がすべてだということ。
先ほどの、優先順位と同じことなのですが、
「先ずは、なにをするか」が、ちゃんと理解していることが重要です。
ややもすると、‟後悔先に立たず” で、起きてしまった原因を探っていきたいものです。それは、収束してからの事項です。
いかがでしょうか!
今、なにが出来るかの対処が最優先
‟今、なにが出来るかの対処が最優先” の意識を持たなければならないのです。
危機管理は初動がすべてです。
問題です!
「あなたの会社で、経理社員が横領しました。数十件の最良顧客の口座からの引き出しです。」
貴方なら、どう行動しますか?
さぁ!今日を明るく元気に行きましょう!
いってらっしゃい!