【百貨店ストライキ】業界人が思う、生きる道はあるのか?

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こんにちは!北の熱い講師オッケーです!

百貨店業の衰退が止まりません。

元百貨店人としての私感として、一言。

以前からいっている事ではありますが、、、

百貨店の生きる道はあるのか?

売却方針

セブン&アイ・ホールディングス(HD)は30日、傘下の百貨店大手「そごう・西武」を9月1日に売却する方針を固めました。

売却先は、家電量販店大手のヨドバシHDと連携する米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループです。

そごう・西武の労働組合(寺岡泰博委員長)は、1日の売却方針に反発して西武池袋本店(東京都豊島区)でストライキすると会社側に通告しており、本日8月31日のスト実施は不可避となった模様です。

関係者によると8月31日にセブン&アイとそごう・西武で臨時取締役会を開き、売却の手続きに必要な承認を決議する方針を固めたようです。

売却後のそごう・西武では、当初から言われている、旗艦店の西武池袋本店のほか、西武渋谷店(渋谷区)、そごう千葉店(千葉市)へのヨドバシカメラの出店が検討される模様です。

そごう・西武労組は8月28日に記者会見を開き、9月1日に株式譲渡をしないことが事前に確認できれば、ストを回避するとしていました。

セブン側が売却決議を進める方針を固めたことで、労組は予定通りストライキをする方針とみられ、31日に旗艦店の西武池袋本店の組合員約900人全員が始業時間から終日ストに入ることになります。

経緯を遡れば、セブン&アイは2022年11月にフォートレスへの売却の契約締結を発表。

当初は2月1日に売却完了を予定していました。

西武池袋本店へのヨドバシ出店計画などを巡って労組のほか、西武池袋本店のある豊島区や地権者の西武HDなどとの調整が難航し、売却は2度延期されていました。

時代の流れ

存在価値

そもそもの、百貨店の存在価値の問題です。

何度となく申し上げて来ましたが、昭和時代の戦後の高度成長期の、百貨店へのニーズは、「今度のボーナスで、あれを買おう!」の購入場所が、百貨店か小さな専門店しか存在していなかった訳です。

平成の時代に、刻々とマーケットが変化しダイエー・イトーヨーカ堂・ジャスコなどの大型スーパー・大型専門店が台頭します。

しかしながら、それに対応出来ない、巨大戦艦「百貨店」が、業績悪化の一途を辿るわけですが、経費の15%前後を占める人件費が、身動き出来ない状況に拍車を掛けることになります。

増してや、百貨店は、基本、仕入れ販売です。

粗利は、あっても、20%台です。

下支えしている銀行から、幾度も、改善策を検討するよう、指導があった筈なのです。

百貨店側も、重々承知している重要課題であると、、、

プライド

今思うと、根拠のない、「商売はスーパーより百貨店が☝」みたいな、

馬鹿なプライド意識が、さらに百貨店を鈍化することとなったと思います。

令和の時代、可処分所得が減り、必要品の充足、などなど、クビに輪をかけたのが、コロナ禍の営業休止です。

高額嗜好品とも言える、貴金属、ブランド品、高級化粧品などが、いままで何も疑問を感じずに購入していた消費者、顧客が、

「?ちょっと待って!出掛けられないし、マスクだし、本当に必要?」と感じ出してしまったわけです。

先ほど言った通り、損益分岐点が高い百貨店にとって、即影響が現れます。

まして、昭和の時代に、タケノコの如く、出来た百貨店は、ハードの建物自体の耐震構造的問題が表面化して来ます。

日本の経済成長の寵児であったと言える業界でしょう。

顧客基盤

今後は、最後まで頑張って、富裕層をガッチリ握っている顧客基盤のある百貨店のみが、「非日常」を表現出来る空間として、存在し続けるのです。

ストライキが、なんとなく、虚しく感じる、百貨店業界人OBです。

奇しくも、今日は、「札幌そごう」であった「札幌エスタ」の閉館日です。

「商い」は「飽きずにやる事」です!

先輩に教えられた言葉です!

今日を明るく元気にいきましょう!

お仕事お疲れ様です。

いってらっしゃい!

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