【イノベーション】今さら聴けない!

心構え・役割

こんにちは 北の熱い講師 オッケーです!

【イノベーション】という言葉を、日常的に新聞、テレビ、SNSなどで見聞きしますよね。
しかしながら、【イノベーション】の指す意味を正しく理解できている人はそう多くありませよ。
ということで、

イノベーションとは

定義

イノベーションとは、定義としては「いろいろな開発活動を通じて、利用可能なリソースや価値を効果的にジョイントさせることで、これまでにない(または従来より大きく改良された)製品・サービスなどの『価値』を創出・提案・提供し、 グローバルに生活様式であったり、ビジネスとして産業構造に変化をもたらすこと」です。

7つの機会

オーストリアの経営学者ピーター・ドラッカーは、著書『イノベーションと企業家精神』の中でイノベーションを起こすきっかけとなる7つの機会について紹介しました。
どのような機会がイノベーションを起こすのか解説します。
成功しやすい要素から並べられています。

組織・産業の〈内部〉に生じる事象として

1、予想せぬこと

予期せぬ成功や失敗をチャンスと捉えるイノベーション
例:開発失敗と判断した粘着力の弱い接着剤を利用したポストイット

2、ギャップ

顧客のニーズを考えて開発した製品が顧客のニーズとギャップがあるなどのケース
例:最低限の機能性の安価なものがニーズであるのに、高機能の高額なものを発売する

3、ニーズ/需要

これまで顧客に意識されていなかった需要
例:開腹部分を最小限にし、患部を直接見ながら手術ができる内視鏡手術

 

4、産業市場の変化

従来の技術の陳腐化による新技術への産業構造の変化
例:デジタルカメラ市場を縮小させたスマートフォンのカメラ機能

組織・産業の〈外部〉に生じる事象として

5、人口動態の変化

少子高齢化など、ある程度予測できる変化
例:少子高齢化で減少する労働力を補うIT機器の導入

6、認識の変化

価値観やライフスタイルなどの変化
例:形状に問題があり売れなかった野菜を販売する「mottainai」野菜

7、新しい知識の出現

研究開発や発見などによる新しい知識を活用する
例:青色発光ダイオードの発明、普及によるLED照明
研究開発を続けていた米国モデルナ社のmRNAワクチン

ジレンマとは

イノベーションのジレンマとは、ある業界の大企業が既存顧客や既存プロダクトを重視するあまり、市場を変えるイノベーションを打ち出した新興企業に太刀打ちできなくなる現象を指します。
判り易い例として、アパレル新興企業の「ユニクロ」が、まさしく、それです。業界大企業が、レナウン・東京スタイルなど、大手百貨店を取引先として君臨した企業です。(百貨店側としては、無くてはならないお取引先でしたが、、)
自社の企画・生産技術を進化させるだけでは解決ができません。真の解決策として、マーケットの変化をリサーチしたうえで顧客の潜在ニーズを満たす方向の技術も磨くか、イノベーションを先読みして先手を打つなどが考えられます。
また、例えば富士フィルムは、スマートフォンにあっという間にマーケットを奪われました。しかし、フィルムを作っていた技術を活かし、医学・化粧品事業や液晶テレビのフィルター事業を育成して危機を乗り越えています。

「イノベーション」とは、聞こえはいいですが、
‟一筋縄ではいかぬ”ことです。

活かす組織

さらに、新提案・新企画が出たのはいいけど、それを活かす組織ってどのような要素が必要でしょうか。

具体的には3項目を挙げておきます。

①既存事業とは別事業とする

継続事業をグロースさせる100→50に縮小していく業務と、
新しい事業を生み出す0→1の業務は、そもそも性質が異なります。
なので、人事に関しても、プロジェクトを立ち上げ、新規事業に適した人材をピックアップすることが重要です。

②マイナス評価/減給はご法度です

社員は、前例のない新プロジェクトに配属されることに大きな不安・ストレスを抱きます。
仕事の出来不出来にネガティブな影響を与えかねません。
人選の時点で、新規事業が仮に失敗したとしても給料は保障されるなどの確約を行っておくことが肝要です。
社員ものびのびと新規事業開発に打ち込める給与と環境を作るべきです。

③社長特命のプロジェクトとすること

言うまでもなく、新規事業はスピードが命です。
既存事業しかやってこなかった会社であったり、大企業であったりすると、どうしても意思決定のスピードが遅れます。
他企業との競合となる、スタートに遅れを取ることは致命傷になるかもしれません。
社長直下でスピーディな意思決定を行っていく必要があります。

いかがでしょうか!
「イノベーション」に対する理解が深まったと思います。

「よく考えたよな~」これがまさにイノベーションだと思います。
自分には関係のない話だとは思わず、あらゆる視点から考え直してみることからイノベーションの第一歩が始まるのではないでしょうか。

ドラッカーの名言

経営学者ピーター・ドラッカーの名言に

‟未来をつくるためには勇気が必要である”
‟未来とはつまるところ、勇気である”
と言っています。
先が見えない未来に投資し、
リスク・ストレスを背負って、
新事業を開発していくには、
ロジカルな思考も大事ですが、
それを超える熱いやり切る気持ちが不可欠であり、
大切なことであるのは言うまでもありません。

ドラッカーの言葉を肝に銘じて、
ぜひ新規事業を成功させてくださいね。

さあ!

今日を明るく元気に行きましょう!

いってらっしゃい!