こんにちは!北の熱い講師オッケーです!
先日、和菓子の老舗を紹介しましたが、☟
【バレンタインデー】札幌でおすすめの逸品!~トレンド入りの老舗和菓子屋~
今日は、和菓子にはなくてはならないものの話です。
小豆(あずき)の生産危機
国内消費量の9割以上を輸入する大豆と比べると、小豆の輸入ものへの依存度は低い状況です。
国内生産量は輸入量の1.4倍で9割以上が北海道内産です。
その小豆が、めまぐるしい気候変動に伴い、品質は年々不安定になりつつあるとのこと。
異常気象の影響、十勝を襲う猛暑
戦後最も暑かった2023年、猛暑の影響は顕著だったらしいのです。
産地の十勝地域では7月下旬から8月上旬、最高気温が30度以上の真夏日が10日間続くという「過去に経験したことがない暑さ」(札幌管区気象台)に見舞われました。
耐寒性重視の品種は猛暑に弱い
十勝農試によると、小豆は通常、7月に花を咲かせ、9月から実が成熟していくとのこと。
この時期の適温は、平均気温20度前後とされるが、昨年の十勝は23度だった。
異例の暑さで次々に花が落ち、さやの数が減る高温障害が起きたのです。
農試研究主幹は「十勝の品種は耐寒性を重視して品種改良されてきたので、猛暑には弱い」と指摘する。
9月に入っても気温が下がらなかったことで、収穫期を迎えても小豆が新しくさやを付け続ける「2次成長」という異常も発生していたのです。
収穫時に青いさやが交じってコンバインが詰まるのを避けるため、農家は余計な労力を強いられたそうです。
十勝管内音更町で約8ヘクタールの小豆を作付けする農家が、昨年の面積あたりの収入が例年の7割程度だったとのこと。
「品質が悪い。こんなひどい状況は初めてだった」と振り返ります。
近年の研究で、気温上昇は小豆の品質に大きな影響を与えることが明らかになってきました。
道総研によると、平均気温が高くなると、小豆の開花から実の成熟までの生育期間が短くなり、実が小粒化する。
研究では、生育期間の平均気温が18・8度を超えると、現在の流通規格を満たせる小豆の歩留まりは90%程度となり、21度に上がると80%まで低下したデータがあります。
卸売価格の高騰
2023年産の不作は、小豆価格の高騰を招きつつある。
24年1月の60キロ当たりの東京の問屋価格は3万5千円で、前年同月から15%上昇しています。
大正から昭和にかけ、小豆は投機の対象となり「赤いダイヤ」と呼ばれた時期もあります。
異常気象が続けば、良質な豆の奪い合いになる時代が到来しかねない状況らしいのです。
例年よりも白っぽい早熟の豆や、黒っぽい豆も多いという。
老舗のこだわりの味
輸入産に切り替える和菓子屋もあるが、国産にこだわる老舗は多いと思います。
30年以上も小豆を研究する名寄市立大の教授の研究によると、
中国産の小豆は国産の小豆と比べて皮に渋みの成分「タンニン」の含有量が多いとのこと。
輸入ものの5割弱を占める中国産は、小豆を煮る際に、渋みを取るために煮汁を捨てる「渋きり」を多く行う必要があり「小豆特有の風味が煮汁に溶け出してしまう」と説明。
今後も気温上昇傾向?
夏の気温上昇は、2023年だけの現象ではない。
札幌管区気象台によると、帯広市の8月の真夏日の日数は、1999~2003年の5年間では計22日だったが、19~23年には2倍以上の計46日に増えています。
同気象台の予報官は「今後も23年と同じ異常な暑さに見舞われる可能性は高まっている」と指摘する。
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