【五輪】「金メダル以外は負け」今は“色”だけではない

トレンド

こんにちは!北の熱い講師オッケーです!

熱い闘いが続いている「パリ五輪」

時差が7時間で、昼夜逆転してテレビ📺観戦されている方も多いのでは?

「銅メダルは金メダルと同じ、銀メダルは金メダルより良い」。そう言われることがある。

古代では銀の方が価値があったとされる説もありますから、あながち間違いでもなさそうです。

パリ五輪成績

今大会。日本は、金メダル18、銀メダル12、銅メダル13個を獲得しています。

パリ五輪は、金メダルの獲得数が海外開催歴代1位に並ぶ快挙となっています。

2004年アテネ大会と並んで海外開催歴代1位となった。

自国開催の2021年東京五輪は27個、1964年東京五輪は16個でした。

直近の海外開催だった2016年リオデジャネイロ五輪は12個でした。

競技初日からは毎日メダルを獲得。

「今日もメダルラッシュ」のニュースが続いています。

世界選手権で何度も優勝している選手もいるし、世界ランクトップもいます。

それでも「五輪のメダル」は特別。3位以内、表彰台が特に視線が集まります。

五輪、昔の感情

かつて、金メダル以外は「負け」だった。

日本が初めて五輪のメダルを獲得したのは104年前、1920年アントワープ大会テニス男子シングルスの熊谷一弥の銀メダルです。

表彰式を欠席するほど決勝で敗れたショックは大きく、32年発刊の日本テニス協会10年史にも「その夜ほど悲憤の涙にくれたことはない」と書き残しています。

100年前、パリ大会で日本人として初めて銅メダルを手にしたレスリングの内藤克稔も負傷のために優勝を逃したことを生涯恥じていたという。

決して昔話ではない。柔道やレスリングなど日本が得意とする競技では「金メダル以外は負け」が残るし、近年まで選手団本隊の帰国便では金メダリストが降りるまで他選手は機内待機だった。

メディアの扱いも同様です。数十年前までは「銀メダルは負け」「銅メダルじゃ記事にならない」などと言われた時代もありました。

今ほどメダルを量産していないにもかかわらずです。

変わった日本人感情

それが、少しずつ変わって来ているようです。

今、「金でなければ負け」と言ったら時代錯誤に思われるだろうし「銅じゃ記事にならない」などと言うと炎上しそうですね。

少しずつ社会の価値観が変わり、日本人の意識が変わった。ということかもしれません。

明らかにメダルへの意識が変わったのは、12年ロンドン大会だったように言われてます。

日本選手団の目標は「金メダル15個」。

ところが。柔道の不振もあって目標達成は大ピンチ。

当時全日本柔道連盟会長で、日本選手団の団長を務めていた上村春樹氏は恒例の選手団中間報告会見を前に頭をかかえていたという。

この大会の日本選手団には使命があったのです。

東日本大震災の被災者を励まし、復興を後押しすること、20年東京への五輪招致ムードを高めること。

そのために「元気がない日本」は許されない。

そこで、上村団長は「金メダル数」を捨てて、大きく方針を変更した。

中間報告のテーマは「メダル総数」。

銀と銅を含めて「過去最多のメダル獲得ペース」を強調したのです。

選手団本部員のアドバイスによるものと言われていますが、これが大成功となります。

金メダル数は目標の半数にも届かない7個だったが、メダル数は史上最多の38個に達したのです。

国内では「五輪パレード」の準備が進んでいました。

大きな目的は、東京五輪招致の機運を高めること。

メダリストの銀座パレードには50万人が集まり、五輪ムードに沸きました。

「金メダル」から「メダル」への方針変更で、ロンドン五輪は多くの人の心に残る大会になったのです。

競泳松田丈志の「(北島)康介さんを手ぶらで帰すわけには」のコメントを記憶している方も多いと思います。

「手ぶらで」は多くの選手に影響を与え、今大会でも「手ぶらで帰れない」とメダルを喜ぶ選手がいました。

銀メダルも、銅メダルも、時には金以上の輝きを放つ。「金メダル至上主義」では許されなかったことが、今のスポーツ界では常識になっています。

レスリングの須崎優衣は素晴らしかった。

国内大会では苦しんだこともある須崎だが、世界大会では年代別も含め手にしたメダルはすべて金。

それでも、初めての敗戦から立ち直って手にした銅メダルには価値があります。

金メダルに囲まれても、輝きでは負けないはずです。

家族や応援している人、支える人たち、そしてファンが求めているのは、メダルの色だけではありません。

東京五輪から3年

400人を超す選手団、さらに監督、コーチ、トレーナーの方々は、3年間我慢、苦労、鍛え続けの日々を過ごしての晴れの舞台です。

メダルが獲れなかった選手も、胸を張って帰って来て欲しいと、皆が思って居ると思います。

笑顔で、地元に帰っていただきたいと思います!

今日を大切に明るく元気に行きましょう!

お仕事の方、お疲れ様です。

いってらっしゃい!

追伸:日本の獲得した最終メダル数

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