こういう【商売】もあります

業務

こんにちは 北の熱い講師 オッケーです!

商売(小売業)における取引形態

オッケーが承知している形態なので、皆さんの業界とちょっと違うこともあるかもしれません。

あくまで一般論ですが、「こういう取引があるんだあ~」的に参考になれば幸いです。

「儲け」の考え方をすり合わせておきましょう。

原価率の考え方もいろいろありますが、

解り易く 仕入原価/販売価格×100=原価率としますね。

業界・業種によって、儲けが、全く違うということです

消化取引

「商品原価+人件費+棚卸減損」が取引原価となります。
40年前の取引形態としては、全体売上の30%シェアもなかったと記憶しています。
今は、大型商業施設、百貨店など大型店舗は、90%シェアのところもあると思います。

業界的には、アパレル・化粧品業界は、40年前から、この形態です。
原価率は80~70%台と思います。
この幅は、パワーゲームです。ブランド力です。
トレンドで販売員管理もする会社(外資系はほとんどです)は90%台のところもあります。
それでも、取引を行う理由の第一は集客力です。店舗全体への影響度があるからです。

食料品の生鮮3品(野菜・魚・肉)は85%前後です。
大きい要因は、ロスの発生です。専門小売店(〇〇商店など)は総菜にしたり、極力少なくする知恵をお持ちですが、大型店にはノウハウが少ないのです。なので、お任せするのです。
店側に取り、日々の入店集客に直結するので、入店依頼するのです。
総菜系は、販売員管理を納入側で持って、80%台です。
菓子系は、販売員管理を納入側で持って、パンケーキ類は90%前後、乾燥品は80%台です。
人気店、有名土産品類は90%台も存在します。

基本戦略として、テナント契約で入店するのです。店側からの制約を受けないメリットがあります。

買取取引

「商品原価」が取引原価となります。
40年前の取引形態としては、全体売上の60~70%シェアであったと記憶しています。
今は、大型商業施設、百貨店など大型店舗は、0%ところもあると思います。
最大のメリットは、言わずもがな、利益が高い事の何者でもありません。
業界?言葉でしょうか、変な言葉があり、完全買取です(これが普通だと思いますが)。
俗に言う、ハイリスクハイリターンです。
昔は、価格設定権は買主側にありました。店のバーゲンセール、特集の目玉商品にして集客を狙うものでした。
今は、一般共通価格を設定している場合が普通ですね。店の差別化が図り難くなった要因の一つです。
業界によっては、人気商品のために、この商品だけは、ロット買取販売ですという商品が存在します。
売れている時はいいですが、人気が落ちだす(このスピードが速いのです)と、一気に動きが止まります。
値下げ処理して消化を図りますが、納入原価が50%であっても、最終利益は10%であったと言いう話はよくある話です。
ここで、商売センスの差が出るのです。オッケーが今まで書いてきた〇〇理論〇〇分析が出来ているかの差がでるのです。
売主と買主のパワーバランスだと思いますが、買取委託という取引が存在します。
最終在庫品を売主が引き取る取引です。
買主はリスクの軽減となり、売主は引き取った見返りとして新たな商品を買ってもらい取引を継続させることになります。
バーゲンセールの70%OFF!をよく見かけると思いますが、この価格が、ほぼ生産原価に近いと思います。
最低限、供給側にすると、せめて原価は取りたいと思うからです。

委託取引

小売り業界では、少なくなった取引かもしれません。
毎月末に在庫棚卸を行い、差額を売上計上する取引です。
減損は、仕入先が負担する形態です。
営業時間短縮、人海戦術の棚卸業務が、非効率でコストであるという考え方です。

いかがでしょうか!

人件費が大きく収支に影響します

よく言う、よく聞く言葉で
「父さん母さん商売は強い」は、まさに人件費がかからない(実際にはあるわけですが)ということですね。
上記の取引条件の粗利から人件費を引いた営業利益が重要なわけで、
オッケーが聞いている話で、営業利益ベースでは
飲食・大型商業施設等 10~3%台
不動産・建設     30~20%台
パーセンテージでは、業界でかなり異なります。
出来高によって、%の差がでます。総額で診るということ。
俗に言う、営業利益を100万円では受けないが、
1,000万円ならやるか!ということです。

民間のビジネス(営利企業)取引とは、

リターンとリスクとコストの背中合わせは不変の原理です。

同時に、パワーゲームです。弱肉強食です。勝負ごとです。

今の時代、Ⅿ&A(合併買収)・SPA(製造小売)など、

いろいろな取引形態が出現しています。これからも新形態が存在してくると思います。

「マーケットで支持を得ていること」が「最強」であるのは変わらないと思います。

貴方の会社・店舗はお客様から支持をいただいていますか!

今日を明るく元気に行きましょう!

行ってらっしゃい!