【滑り止め砂】お役目お疲れ様です

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こんにちは! 北の熱い講師 オッケーです!

北国に住んでいる者として、興味のある話です。

【滑り止め砂】お役目お疲れ様です

滑り止め砂とは?

冬の間に滑り止めとして撒かれる砂の行方をご存じですか?
今さらですが、北海道の冬は、昼間に解けた雪が、夜になって凍ってしまい、道路がツルツル路面のスケートリンク状態になります。
以前書きましたが、踵から雪面に着くように歩くと転び難いという、生活の知恵みたいなものがあります。
そんな歩き方の問題ではない時の助けとなるのが、この滑り止めの砂です。
砂と言いながらも、正確には5ミリ程度の砂利なのです。

無くてはならぬもの

道路が凍ってるなと思ったらアイキャッチ画像の砂箱から砂利を取り出し、氷の上に撒くことで、滑らなくするという雪国の知恵なのです。
当然、無料というか道税?市税?で賄うのです。
札幌市内にはおよそ4000個の砂箱が設置されているそうです。
オッケー宅のそばの上り坂には、50Ⅿ間隔くらいで箱があります。
タイヤの滑る音は特有の音がしますよ、  「キュル!キュル!!」です。
調べたところ、今から31年前の1991年にスパイクタイヤが禁止になり、ツルツル路面が急増します。
砂箱の設置は、その時に生み出された苦肉の策だったようです。

お役目、おつかれ!

冬期間には頼りになる砂利ですが、春先になると、、
街路灯の下には山の様に砂利が溜まっています。
点字ブロックには砂利が溜まっています。春になり雪どけが進むと、歩道一面に砂利が広がってしまう必然が起きるわけです。
札幌でまかれる砂利は、ひと冬で、およそ7000トン!!!だそうです!引っ越しなどに使う4トントラック、1750台分に相当します。

そういえば、、

そんな大量の砂利がまかれているにもかかわらず、いつの間にか無くなっていることが不思議だと思いませか?
どこへ消えたのか?

清掃員の方が掃除をしているわけです!
話によると、ホコリが飛ぶものだから、雨の日はホコリが飛ばなくていい掃除日だそうです。
歩道にまかれた滑り止めの砂利は、実は札幌市の清掃員が、丁寧に手作業でかき集めているのです。元通りキレイな歩道に戻ります。
また、車道にたまっていた砂利は、スイーパーと呼ばれる機械で集められるそうです。  スイーパーの音  「ザーーーーーーー」 です。
この砂の回収にかかる費用は、道路維持費や除雪費が充てられており、その額、およそ4億4000万円。札幌市では経費削減のため、公共の場で集めた砂を捨てるためのボランティア袋を区役所などで配布しています。
心ある方、よろしくご協力を!

だとしたら?

では、集められた砂はどこへ運ばれて行くのでしょうか?
海岸沿いになる、札幌市手稲区の山口処理場です。
札幌市の一般廃棄物最終処分場で、いわゆる、ごみの埋め立て地です。
札幌市内で集めた滑り止めの砂は、燃えないごみと一緒に処分場に埋められるとのこと。
しかし、この埋め立て処分、実は今年度から始まった新たな方法とのことです。
札幌市雪対策室計画課担当の方曰く「昨年までは札幌市のリサイクル施設でリサイクルをしてたんですけれども、今年度は施設がなくなってしまったので、山口の埋立処分場で埋立処分をしています」とのこと。
歩道から回収された砂利は、実は、昨年度まで東区の施設で、アスファルトの下地などにリサイクルされていたそうです。
しかしながら、その施設が老朽化し、廃止になってしまったとのこと。
そのため、今年度から処分方法が変わったのだそうです。
素人の考え方として、回収した砂利を、、再利用し、撒けばいいのではないのか?と思いませんか?
札幌市雪対策室計画課担当の方曰く、「今撒いている砕石は、新しい物は角がついていて、それが滑り止めの効果を発揮するが、一度使ってしまうと、角がとれて丸くなってしまうので、滑り止めの砂で滑ってしまうことが発生するらしいので、角がある状態で使いたいというふうに考えてます」とコメント。
確かに、一度使った砂利では滑ってしまう可能性があり、使えないということ、理解出来る話です。
担当の方曰く、「回収した砂利を、リサイクルできればと考えているので、アイデアがあれば検討していきたい」 とのことです。

SDGs的

持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)的発想のもとに、リサイクル的使用を早急に開発を進めなければならない事と思われます。
なんたって、量が量ですから、、、
今、まさに、風の強い日の泥砂の舞い上がる光景は、呼吸するのを、止めますよね。

大事な施策

北海道新聞社は8~10日、18歳以上の札幌市民を対象に世論調査を行い、札幌市が目指す2030年冬季五輪・パラリンピック招致について賛否を聞いた。「賛成」「どちらかといえば賛成」と答えた人は21年4月の前回調査に比べて6ポイント減の計42%、「どちらかといえば反対」「反対」が同7ポイント増の計57%で、反対意見が賛成意見を上回った。同じ日程で行った全道調査では賛成意見が51%で、反対意見の48%を上回った。
反対の理由では「他にもっと大事な施策があると思う」が前回調査に比べて7ポイント増の58%と最多。「招致活動や施設の整備、維持にお金がかかる」が30%だった。

この記事の発想と紐付けると、「砂の再利用経費に、税は先ず回すべきだ」発言がありそうですね。
みなさま、特に札幌市民のみなさま、
どう考えますか?

今日を明るく元気に行きましょう!

いってらっしゃい!