【時間規制解除】何から始めますか 4⃣ -2

業務

こんにちは 北の熱い講師 オッケーです!

引き続き、
一般論として、書き綴っていきますので、ご一読くださいませ。

「こころ・ひと・もの・販促・情報」

「こころ・ひと・もの・販促・情報」の
5項目に分けて構築していきましょう!
と、申し上げておりますが、
今日は、4⃣項目目の「販促」の、第二弾「実展開方法・VMD」のお話です。

実展開方法・VMD

特に小売業の最重要なことなので、先ずは根っこのお話から。

「マーチャンダイジング」【MD】

商品の開発や販売促進、実際の販売といった
商品計画全般を意味する言葉が
「マーチャンダイジング」【MD】と言います。

もう少し詳しく説明します。
「マーチャンダイジング」は、
商品をどのように販売するのか、
そのための計画を立案し実行するということになります。
消費者に商品を購入いただくためには、
欲しているものを適切な価格と時で、
提供するということが必要となりますね。
そのための仮想計画が、
【マーチャンダイジング・MD】ということになります。

たとえば、いろいろな商品が並んでいても、
お客様にとって、必要なものがない、価格が高すぎるというときには、
購買にまで結びつくことはありませんね。
これを適正なこと・もの・ときに誘導して行くのが
「マーチャンダイジング」の基本となるわけです。

VMDとは

その仮想計画を、お客様に目で見える形にする、具現化することを、
視覚的な効果を意味する「ビジュアル」と組み合わせた言葉にして、
「ビジュアルマーチャンダイジング」【VMD】と言います。
簡単に言うと、
「消費者の視覚に訴えかけることで、
購買意欲を上げるマーケティング手法」
と言うことになります。

VMDでは、「見やすく」「選びやすく」
「買いやすい」売り場を作るということが重要となります。
飲食店だと、これに、「入りやすい」「食べやすい」などが、
追加されてくると思います。

VMDとディスプレイ(DP)の違い

ビジュアルに訴えるというと、
「ディスプレイ(DP)」のことだと、
単純に思われると思います。間違いではありません。
厳密に言えば、VMDとDPは同じものではありません。
そもそも、
DPとは、売場の陳列や装飾そのもののことを意味します。
DPは、販売する商品の魅力を高め、
魅力的に見せることを目的としています。
一方、VMDはビジュアルの面から消費者にアピールし、
商品購入を導くための戦略と解します。
売る側の意思が働いているということです。
お客様をどのようにしてショップに誘導し、
商品の購入に結びつけるかということが最終的な目的となります。
なので、ディスプレイは、
VMDの手段のひとつということになります。
ディスプレイでは、
「商品を美しく見せる」「きれいに並べる」「美味しく見せる」
ことが重要ですが、
VMDでは、どのように商品に興味を示してもらい、
手に取り購買に結びつく、注文してくださるのかが重視されます。
つまり、VMDは商品の販売計画に基づいて、
店内の装飾、メニューなどを考え、
お客様に訴求するという
販売の流れ全体のことだと理解してください。

ちょっと、くどく言いましたが、最重要なので、
オッケーの上司が、名言を残してくださいました。
「MDとは、間(Ⅿ)違っても、堂(D)々と」です。
「やるからには、自信確信して、気概を持って事に当たれ」です。
今でも、心に響く言葉として、大事にしています。はい!

VMDの要素

では、VMDにはどのような要素を取り入れる必要があるかです。

MP(基本要素)とは

VMDの基本的な要素として、
「マーチャンダイズプレゼンテーション(MP)」と
呼ばれていることがあります。
心理学に基づく理論のひとつなのですが、
「どうすればお客様に対して訴求出来るか」
についてVMDを細分化し戦略を立てるための
ポイントと考えることが出来ます。

VP(ビジュアル・プレゼンテーション)

ショップや店舗のコンセプトを視覚的に表現するもの。
「お店の顔」としての役割があり、
最初にユーザーの注意を引くという目的で用いられます。
大きく分かりやすい展示スペースを設けるといった手法を用います。
気づいてもらう・アイキャッチだけでなく、
お客様を店舗や売場に近づいてもらうことが必要です。
そのために、目立つショウウインドウや、
お店のコンセプトを分かりやすく表現したスペースなどを
人の視線が集まりやすい場所や動線の近く、
または入口の近くなどに設ける必要があります。

PP(ポイント・プレゼンテーション)

ショップの商品の中でも、特に販売したい商品のこと。
季節商品や新商品など、目立たせたい商品の設置に使われます。
お客様の足を留めさせる役割があります。
じっくりとディスプレイや陳列棚をご覧いただくことで、
どのような新商品が陳列されているか、
ショップの主力商品はどのようなものなのか
というのをお客様に知ってもらうことが目的となります。
PPでよく使われるのが、柱まわりや壁面といった、
目線に入りやすい位置にある棚什器。
また、周囲を装飾品などで囲むことで、
視線や注意を奪われず、
しっかり商品を見ることが出来る場所が理想となります。
そのため、ある程度のスペースを確保することが必要です。
スペースがないという場合、
あえて周囲の空間に商品を置かないことで
空白のスペースを作るという方法もあります。
わざと空白を作ることで、中心の商品を目立たせるだけでなく、
遠くから見ても「なにがあるのだろう?」と、
お客様の興味を引くことにつながります。

IP(アイテム・プレゼンテーション)

アイテム別の商品展開です。
デザインやサイズなどのバリエーションを
見やすくレイアウトすることで、
主力商品の購買に結びつける役割があります。
なので、美しく魅せるための‟色彩学”も勉強しましょうね。
陳列する商品を色やサイズ、デザインなどの要素ごとに
グラデーションを作るという手法が鉄板技です。
これは「買うか買わないか」という選択ではなく、
「どの色を買うか」「どのサイズを買うか」といった形に
消費者の心理を、意識させずに誘導する
ひとつのテクニックでもあります。
また、PPを見て商品に関心を持った
お客様の視線を商品の棚に誘導し、
商品を手に取ってもらうようにする
といった手法が用いられます。
そのため、棚やハンガーラックなどを
使用するとより高い効果を得ることが出来るとも言われています。

アフターコロナ対応

特に。飲食業店舗は、席数を減らして、ひとりスペースを、
コロナ前の、1,5倍のスペースを確保することが重要です。
身を切ることですが、お客様の ‟密” に対する抵抗感は、
非常に強いものがあります。
なので、確実に回転客数が落ちます。
客単価を上げる方策が、必要不可欠となります。
先日書いた、「もの」を参考に、構築してください。

一目でわかる「なんの店」

実店舗の場合の、出入り口は、極力広く開ける工夫をしてください。
ウィンドーを含めた、店内空間をお客様は意識します。
お客様を、入るにあたってのリスクを与えない、
お客様に安心感を提供するくらいの意識が必要です。

「看板」も、20Ⅿ先からでも解るものを作ることです。
写真・イラストを使うとか、
13文字以内のアイキャッチです。
TVのタイトルで使う基本文字数です。

メニューを工夫する

「もの」でも書きましたが、飲食業はここに投資すべきです。
「売り」「看板」商品を、前面に大きく、
食材別、コース別などに、設定してください。
初めてのお客様でも、注文出来るメニュー構成にしてください。

いかがでしょうか。

くれぐれも、
販売スタッフの「笑顔」も重要なMDですから!!

お客様心理・目線で考える

VMDは単なる売場・店舗の装飾・内装ではなく、
消費者・お客様の行動喚起につながる様々な工夫が必要なものです。
実際の店舗設計に役立てるためには、
しっかりとした知識を身につけ、
実践することが重要になります。
今日を明るく元気に行きましょう!
いってらっしゃい!