こんにちは!北の熱い講師オッケーです!
札幌都心の大通界隈の話です。
大通界隈
札幌駅前通と南一条通が交わる札幌市中央区南1条西4丁目。
半世紀にわたって若者たちに愛されたファッションビル「4丁目プラザ(4プラ)」の跡地で、来春完成に向けてオフィス主体の複合ビルの建設が進んでいます。
新しいビルは地上13階地下2階、延べ床面積は約1万9千平方メートルと、4プラよりやや拡大する計画。
札幌地下街直結の地下1階~地上3階は商業ゾーンとなる。
4~13階は延べ約1万平方メートルのオフィスフロアとする計画で、大通周辺では最大級の賃貸面積となる見込み。
衣料や装飾品などの店舗が主体だった4プラと新ビルの役割は大きく異なるものになりそうです。
「4丁目十字街」商業の要衝
この場所の歴史をちょっとだけ。
4プラ開業は1971年9月。約半年後に迫る札幌冬季五輪の開幕に向け、マチが大変貌を遂げていたころです。
当時は札幌で「コスモ」や「エイト」といった「寄り合いデパート」が相次ぎ開業しました。
4プラは「札幌にファッション革命が起きる」をキャッチコピーに華々しくオープンしました。
4プラが開業した翌月には斜め向かいの三越札幌店(現在の札幌三越)が大規模な増築を実施します。
75年には駅前通を挟んだ東側で札幌パルコも営業を始めます。
3施設が囲む形のスクランブル交差点界隈は「4丁目十字街」と呼ばれ、
市内最大級の繁華街、商業の要衝だと誰もが認めるようになった歴史があります。
しかし、2000年代に入りJRタワーが開業すると、状況は変わります。
利便性の高い駅直結の新施設は多くの人を引きつけ、商業の重心は徐々に札幌駅側へ移り、大通南側の苦戦が目立ち始めます。
新型コロナウイルス禍もあり、4プラの20年度の売上高は約40億円に低迷。
老朽化した建物は耐震強度不足と診断され、22年1月に閉館しました。
マチの勢いは地価に現れます。
公示地価の道内商業地の最高価格地点は2014年まで33年連続、4プラがある南1西4だったのです。
ところが、2015年に札幌駅近くの北4西4に抜かれて2位に転落します。
抜きつ抜かれつは続くものの、21年以降は4回連続でトップを譲っています。
今年1月時点でも、南1西4の1平方メートル当たり655万円に対し、北4西4は660万円です。
新たな再開発が進行中
札幌ではオフィス不足が長期化し、全国でも突出した低空室率が続いています。
大通以南のオフィス化は顕著で、かつて映画館やボウリング場がにぎわったディノス札幌中央ビル(南3西1)跡地はオフィスビルとして再開発が進んでいます。
前述したように、4プラと同じ駅前通沿いの商業ビルピヴォ跡地(南2西4)にもオフィスなどの複合ビルが建設中です。
商船三井グループのビル賃貸大手ダイビル(大阪)は7月11日、2023年5月に閉館した札幌市中心部の商業ビル「ピヴォ」跡地(中央区南2西4)で、「札幌ダイビル」の起工式を開きます。
27年初めの完成を目指し、商業の要衝・大通地区の新たなランドマークの建設が始まります。
札幌ダイビルは地上19階地下2階。地上部分は9階建てだったピヴォより、かなり高層です。
物販だけでなく、ホテルやオフィスも入る複合ビルとなるようです。
ウエディング事業国内大手のテイクアンドギヴ・ニーズ(東京)が展開する「トランクホテル」の進出が決まっています。
ダイビルは大阪、東京の中心部で多数のオフィスビルを運営していますが、
道内には「札幌ダイビル」で、初めて進出し、複合ビルの建設に取り組むのも、初の取り組みとなります。
元々はこの場所、札幌五輪前の1969年に高層ビルが建ち「中心街デパート」として開業。
73年には、飛ぶ鳥を落とす勢いの「ダイエー」の道内1号店が入居し、屋上の巨大なダイエーの看板を記憶に残っている方も多いと思います。
ダイエー撤退後の95年に、建物はピヴォに衣替えし、再オープン。
服飾など専門店が多く入る商業テナントビルとして若者文化の発信地となってきた歴史があります。
南大通界隈に注目
在札経済アナリストは「札幌駅という『点』に対し、大通以南には『面』的な広がりがある。再び札幌の中心として盛り返せる可能性は十分ある」とコメントしています。
現在、北海道銀行本店があった大通西4丁目の「道銀ビルディング」は今後解体され、2028年の完成を目指して新しいビルが建設される予定です。
国立競技場の設計を手掛けた隈 研吾さんがデザインを監修しています。
地上34階・地下3階建てで「大通公園」や「さっぽろテレビ塔」を臨む屋外テラスや、吹き抜けの空間が整備される計画です。
平和不動産などで構成する再開発準備組合は、札幌市中心部の大通公園に面した新複合ビルについて、都市計画の手続きを札幌市に要望すると発表しています。
高さ185メートルで、延べ床面積は9万9400平方メートル。地上34階地下3階建てで、高層階が高級ホテル、中層階がオフィス、低層階に商業施設が入る計画です。
北海道銀行本店が入居する道銀ビルディングと、新大通ビルディングの2つのビルを一体で建て替える計画です。
環境負荷の軽減と災害に配慮した機能に留意しながら、大通地区のにぎわいと国際競争力を高められる施設を目指す計画です。
現在の構想では、低層階に商業施設、滞留拠点となるアトリウムテラス、中層階にオフィス、高層階に国際水準の高級ホテルを入れる考えです。
大通駅のホーム階に地下で接続するほか、大通公園の魅力向上に資するよう地下広場を拡充。
地上と地下の歩行環境を改善する計画です。
環境面では、大通地区以南への拡大も視野に入れた地域冷暖房システムを導入。
災害対策では、帰宅困難者受け入れ施設と備蓄倉庫などの整備を考えているとのこと。
地権者らは北海道新幹線の札幌延伸を見据え、2021年に地区再開発協議会、2022年に準備組合を設立し、計画を練っていました。
北海道新幹線の札幌延伸はトンネル掘削工事の遅れなどから、目標としていた2030年度末の実現が困難になって来てますが、昨今のインバウンド観光ブームで訪日外国人観光客が回復していることを視野に入れ、本組合移行を目指しているとのこと。
認可が下りれば、2024年度中に権利変換計画の認可を受けたうえで、2028年度の完成、使用開始を目標に工事を進めたい考えです。
札幌駅前ゾーンとガチンコ対決
札幌市内では30年度末に控える?北海道新幹線の札幌延伸開業に向け、
ビルの建て替えや再開発が活発になっています。
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