こんにちは!北の熱い講師オッケーです!
「夏の甲子園、高校野球」が、終わりました。
世紀を超えて、第2回大会から102年ぶりに「慶応義塾高校」が優勝しました。
ご存知の通り、「陸の王者慶応義塾大学」の付属高校で、名実共に、成績優秀者の集団です。
今回の、甲子園球場のアルプススタンドの超満員の大応援団とも言うべき、慶応OBの大集団を観てもお分かりかと思います。
「エンジョイ野球」を標榜し、強豪横浜高校・東海大相模高校などがある神奈川県の代表を勝ち取り、
清原ジュニアが在籍していることもあり、注目されていました。
森林貴彦監督の言葉です。
うちは、髪は自由だし、寮はなくて基本的に通いです。また、監督がすべてを決めるとか支配するのではなく、自分で考える余地、決める余地がある。
それは今までの高校野球の常識からは少し違う部分だと思うんで。
うちが活躍することで、高校野球における多様性とか、チームの個性とか、もっともっと認められるようになればいいと思います。
高校野球を、変えようとしている監督です。
ちなみに、多様性と言う言葉が、主将の優勝インタビューでも出て来た言葉です。
いままで、18歳の男の子で、こんな発言をした主将を見たことがありません。
優勝おめでとうございます。
さぞ、6大学リーグで「慶応」の強い時代がやって来るのだと思います。
野球を観ていると、いろいろな思いが湧いて来ます。
【栗山英樹】栗山ノートはビジネススキル満載です
三原ノート
WBCで日本を優勝に導いた栗山英樹監督。
大会前から名将・三原脩の秘伝ノートを読み込み、野球哲学を磨いて来たと言われていますね。
三原脩氏の言葉は大舞台でどう生かされたのか。
元西鉄ライオンズ監督であった三原監督の野球哲学を記した「三原ノート」と言うものが存在します。
その中に、優勝をするには『実力が5:運が3:調子が2』と書かれています。
三原監督は、自らの戦争体験を踏まえ、突撃型人間か守備方人間かを見分け、選手の性格を見抜く事が大切としており、見方に対しては洞察力。敵には心理戦が重要と記しています。
野球哲学を書き記した「三原ノート」。
「小さな掛け引きが勝利の決定的役割を果たす」「選手の性格は十人十色である。監督はこれを見抜かねばならない」。
大会前もノートを読み返していた栗山監督。
その哲学がWBCの采配でも大いに生きることになるわけです。
準決勝で村上が放った逆転サヨナラの一打、決勝でメジャー打線を抑え込んだダルビッシュ・大谷の継投策。勝利をたぐり寄せた栗山の“マジック”とは?
三原ノートの「序」にはこう書かれています。
『野球の全てを一定の型にはめることはできない。即ち、あらゆる状況に当て嵌る型というものはない。基本形を状況に応じて変形させ使いこなしてゆく。これが野球の技術であり勝負である』
WBC 栗山英樹監督は “名将の教えを胸に秘め、世界一を目指し、大谷翔平やダルビッシュ有を擁するチームを世界一へと導いたのです。
その裏には、バイブルである三原ノートがあったのです。
栗山ノート
栗山監督には、小学生の頃から書き続けている「野球ノート」があります。
日々の戦績、プレーの細かな振り返りに加え、監督として人間としての“哲学”が書き込まれているそうです。
また球界きっての読書家としても知られている栗山監督。
読書のジャンルは、経営者や企業家の言葉にのみならず、小説、古典にまで及んでいるそうです。
そして読んで気になった言葉は、その都度ノートに書きとめ、思いや考えをまとめているのだと言います。
それには、『論語』『書経』『易経』等々、
『論語』に、「性は相近し、習えば相遠し」という教えがある。
人の性質は生まれたときにはあまり差がないが、その後の習慣や教育によって次第に差が開く、という意味です。
一日を振り返って反省し、それを積み重ねることで自分を成長させたい。
そのような思いから、著者はノートを書き続けている。
「栗山ノート」に、こう綴っています。
第一章 泰然と:落ち着き払ってものに少しも動じないさま。相手に我慢をさせないこと。自分ではなく周りの人たちの利益を最優先すること。
第二章 逆境に:人間として生まれてきたからには、障害にぶつかっても進みたい方向に突き進んでいこう。与えられた使命を全うしよう。「この道を究めるのだ」との志を立てていれば、突破力が身についていく。
第三章 ためらわず:新しいものを生み出すには、定石やセオリーといったものに捕らわれない考え方が必要。周囲からの評価を判断基準にせず、明日が今日よりも良いものになるために、自分がやるべきことを躊躇せずやっていく。
第四章 信じ抜く:人は必ず陰徳を修すべし。陰徳とは、人知れず行う善行や功績のこと。見返りを求めず、誠実に努力し続けることで、必ず報われる時が来ると信じること。
第五章 ともに:感動は推進力だ。一人ではできないことでも、仲間と一緒ならできることがある。仲間と共感し、信頼し、励まし合うことで、困難を乗り越えていける。
「栗山ノート」からの抜粋
先人に学び勝敗の理由を考え抜いた先に綴った、組織づくりの要諦が書き込まれているようです。
「栗山ノート2」に、自身、こう書いています。
侍ジャパン監督としての真剣勝負がまだ先だからといって、日々をぼんやりと過ごしていたら成長はありません。
「いざは常、常はいざなり」の心持ちで、これから直面するであろう課題や難題を想定して、緊張感を持って過ごす。
昨日よりも今日、今日よりも明日と、少しでも成長できるように自分の行動を見つめていくと、ノートに書くことはいくらでも見つけることができました。
いたらない自分、成熟していない自分、中途半端な自分、気づけない自分を認識した私は、戒めとなる言葉を様々な書物から抜き出し、ノートに書いていきます。
何度も書き写している言葉もあります。
自分の未熟さを痛感させられますが、そうやって同じ言葉を何度も書くことで、その言葉の意味や本質が身体に刻まれていくのだと、自分を叱咤します。私たちの本質的な目標は、WBCで世界一を奪還することです。
その目標へ邁進している選手を信じて支えることが、私自身がもっとも重きを置くべきものです。つまりは根本眼目です。部下を持つ上司なら、「この仕事を彼(彼女)に任せるのは、まだ少し早いかもしれない」と思う場面があるでしょう。
「栗山ノート2」からの抜粋
スポーツのチームを率いる指導者なら、「この選手を使うのは、もう少し先のほうがいいかもしれない」と悩む場面があるのでは。
子どもから何かをやりたいとせがまれた親なら、「まだちょっと危ないな」と心配する場面があるでしょう。
失敗をしてほしくない。自信を失ってほしくない。ケガなどをしてほしくない。
相手を思う深さが慎重な判断につながるのですが、同時に、相手を信じることも忘れたくありません。
「できる」とか「やりたい」という相手の気持ちを尊重して、何があっても動じない気持ちを育てておきたいのです。
そして子弟関係を持つ、大谷翔平選手も大の読書家として自身を磨いているとのことです。
実は、「三原ノート」には「運が3割」と書かれていますが、大谷翔平選手が高校時代に作成した「目標達成シート」にも、目的を達成するのに必要なものとして「運」が書かれていて、その「運」を拾うものとして、「ゴミ拾い」を挙げていたのです。
また、三原ノートには、「勝負は不思議と得手と苦手がある。自分は何とも思わなくても、相手がそう思い込む所に利点がある。また、不利点がある。」とも書かれています。
中西太氏(元プロ野球選手・三原氏の義理息子・栗山氏にノートを提供)が、
「長所をいかに見つけ出すか一番難しい。人は十人十色、野球でも何でも長所を引き出して、長所をつなぎ合わせてやらなきゃいかん。」困難に直面した選手にどう向き合うか。
「選手の性格は十人十色。強い言葉や行動によって成長していくタイプの者がいるし、やわらかいおだてによって成長していく選手もいる。監督コーチはこれを見抜かねばならない。」と。
栗山監督は、WBCの準決勝、決勝で村上選手を4番から5番に下げました。
人は感じ方が違うので、その人に合わせたやり方をしないといけない。
しかし、村上選手への答えが見つからない。
それで丁寧に接することにした。
監督室で直接話したり、電話したり、LINEでメッセージを入れたりしたそうです。
準決勝の9回、ランナー1塁2塁でバッター村上。
監督は一番高い確率を選択します。
去年の三冠王の村上にバンドはない!
代打のバンドはあの場面、非常に難しい(控えの選手に準備はさせたが、、)。
村上に打たせるのが一番確率が高いと判断。
城石コーチに、村上に「打て!」と伝言を託します。
後に、村上選手は、「変えられる!」と思ったそうです。
その栗山監督からの伝言で、「吹っ切れた!」と村上選手
洞察力
三原ノートには、こう書かれています。
「三原の用兵に奇策が多いと言われる。しかし私から見ればそれは奇策ではない。私自身のセオリーである」(誰も気づいていない所まで私は気づいている)。
栗山ノートにも、きっと書かれていることなのでは?
先を見る洞察力。
組織の力量。
部下の力量。
部下の性格。
まさしく、ビジネスでも通じることではないでしょうか!
オッケーの個人的思いですが、なんとなく、
「山本五十六」の言葉が、頭から離れません。☟
困難な時にこそ人の真価は分かる!
今日を明るく元気に行きましょう!
お仕事お疲れ様です。
いってらっしゃい!