トヨタと遺族の和解で思うこと-【パワハラ】ー

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こんにちは 北の熱い講師 オッケーです!

「パワーハラスメント」を考える

8日、新聞TVで大きく報道がされました、「和解」について考えてみたいと思います。

トヨタ自動車と、自殺をした男性社員(当時28歳)の遺族との和解が成立したとの報道がなされました。
和解までの期間が、3年半を要したとのこと。自殺と社内業務との因果関係の認定が法律上、非常に難しいことであることは、判り得ることです。
マスコミ論調は、当時のトヨタ社内での問題意識が
薄かったことを挙げています。

皆さんの会社でも起きることと認識を持つことが必要です

時系列的に考えてみたいと思います。
そもそも、「ストレス」の発生ですが、「ストレッサー」(発生源)の多くは人間関係にあります。
お互いに、偏見を持たず、思ったことが言える環境を作ることが最低限必要であるとの認識を強く持つことです。
環境を作るのは誰か!
会社であり、もっとリアルに言うと、その組織長の業務です。
前述のトヨタ(日本一企業)の場合は、正直、豊田社長の責任は当然あることですが、、何十万人の従業員、またその家族を知る由もなく、実際の業務義務がある各々の組織の長であり、下に降りていくそれぞれの組織の長(解り易く言うと、課長・係長クラス)が、部下をどれくらい承知しているかということに尽きます。

更には、残念なことですが、

「ストレッサー」は、圧倒的に「上司」なのです

通常、部下は上司に進言はできないものです。
まして、それが百歩譲って、”ストレスになっている”とさえ
言えません。
本当は、「パワーハラスメントに相当しますよ」と言えると良いのですが、、


次に、パワハラを受けているスタッフに、周りの人たちが気づかなければなりません。
大体が、軽度なうつ病の兆候なのですが、元気ない・うつろ・遅刻などの目に見えるようになっているとしたら人事総務に、即相談です。
この時点であれば、完治に向けてのカウセリングが有効に作動すると思います。
気分転換(昼食外食を進めてみる、ゴルフの誘い、長風呂の奨め等々もかなり有効です。
手遅れ的な対応となりますが、治療になった場合の対応です。
家族への連絡を密にすること。プライベート友人に、たまに連絡を取っていただけるように依頼すること。
なるべく、ひとりの状況を作らないことが不可欠となります。
会社同僚からの定時電話連絡もいいと思います。本人に安堵感を持ってもらうためにもいいとされます。

この症状は、「真面目、実直人間」に多く見られる

復帰して来た時の対応は、当たり前に、ウェルカム!待っていました!感を満載にすることです。
人事異動(上司と離す)、業務内容の変換は検討課題です。
時間をたっぷり摂り、焦らず急がず、復帰させていくことが必須です。

昨年10月実施、ハラスメントに関する厚生労働省の委託調査

過去3年間に相談があった企業で、
内容別で「パワハラ」がトップ、「セクハラ」「カスハラ」と続きます。
労働者に過去3年間のハラスメント経験の有無と頻度を問うと、「パワハラ」の経験ありが、31.4%もあり
何度も経験したが6.3%であったデータがあります。
さらには、「パワハラ」認定後の対応で、47.1%は、「特に何もせず」であった。
内容は、「精神的な攻撃」が49.4%
受けた場所は、「通常の就業場所」が86.4%
行為者は、「上司(役員以外)」が67.9%

この内容が実態だということです。

勤務先の上司が特定の部下に、ひどい暴言や侮辱などに当たる行為を繰り返しているのに対して、被害に遭う労働者には、諦めムードが漂うといったことが起きているということであり、根深い問題であるということです。

いかがでしょうか!

貴方の会社に、ハラスメント規定がありますか?

「ハラスメントを断固許さない」と、社長の宣言がありますか?

コンプライアンス規定関連の発言は、告げ口ではありません。

貴方が、そうかもしれませんよ!

労働人口20~60歳代で4人に1人は、症状予備軍の可能性があるとも

謂われています。

セルフチェックを、日々、客観的に行いましょう!

パワハラ認定は非常に判断が難しいことです。

叱って教育して行く、OJT指導者として教えている、など

経験を積ませることは必要です。

また、会社の希望の星、これからの会社の屋台骨を担ってもらう人材であると教え込まれることは、部下として嬉しいことです。

「ストレス耐性」を創り上げていくことも、能力の一つです

強くなるためには、日々の努力が欠かせません。

スパイラルをプラスに廻すことの意識を持ち続けることが大切です。

マイナスに廻すことを自分からしないこと。

昇給・昇格時には、必ずこの項目は存在するはずです。

俗に言う「強くなる」ことを忘れないでください!

 

今日を明るく元気に行きましょう!

いってらっしゃい!